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【社会】

「地域ネコ」アプリ 不妊・去勢手術、飼い主探しを後押し

地域ネコ情報アプリのサンプル画面

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 飼い主はいないものの、地域住民が餌を与えるなど世話をしている「地域ネコ」。こうしたネコの個体情報を登録する無料アプリの運用を、千葉県浦安市が十一月一日から始める。市内では捨てネコが増えており、アプリは飼い主のいないネコを把握し、最終的には不妊・去勢手術をするなどして増加を抑える狙い。市によると、こうしたアプリの導入は全国の自治体で初めてという。 (村上豊)

 このアプリ名は「ニャンだぁ!らんど」。市内にいる約五百匹の地域ネコの個体情報を、市が登録する。ネコの画像や生息マップ、性別や毛色、不妊・去勢の手術の有無などを、市民らがスマートフォンなどで自由に見られる。行動範囲などの習性や適切な飼い方、動物愛護法などの関連法令、市内の動物病院を紹介する情報も掲載する。

 住宅密集地では、ネコの排せつ物による臭いやごみ荒らし、夜中の鳴き声などへの苦情が絶えない。市は二〇〇八年から、飼い主のいないネコを飼育・管理する「地域ネコ活動」をスタート。台帳を作り、ネコに関する情報を市民と共有してきた。

 現在、約百六十人のボランティア「地域猫愛護員」が排せつ物の処理などを担当し、地域ネコの面倒をみている。

 今回のアプリは、台帳をデータベース化したものを活用し、愛護員の活動を後押しする目的。飼い主がいるかどうか、不妊・去勢手術をしたかどうかなど、ネコの個体情報を把握しやすくする。最終的には不妊・去勢手術をするなどして増加を抑えるほか、新たな飼い主探しにもつなげたい考えだ。

 アプリ導入の初期費用は四十万円で、保守費用は月五万円。今後は、推定で市内で二千〜三千匹いる飼いネコの情報の登録も検討する。飼いネコも登録できれば、野良ネコと区別でき、市内全体の生息数の把握につながるとしている。

 市環境衛生課の担当者は「ネコと人が共生する上で、地域ネコ活動が必要だということを、アプリを通して理解していただければ。活動に関わっていない人でも、自宅近くにどんなネコがいるのか閲覧して楽しんでほしい。新たな飼い主が現れる可能性もある」と期待する。

 

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