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【社会】

五輪会場見直し最終案提示 水泳会場は辰巳断念、隣に新設

オリンピックアクアティクスセンター=イメージ図、東京都提供

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 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの準備で都の調査チームは一日、三競技会場の見直し案を小池百合子都知事に示した。ボートとカヌー・スプリントは常設で新設する現行計画のほか、仮設での新設案と宮城県のボート場を使う案を併記。バレーボールは新設案と横浜市の既存施設案を示し、水泳会場は新設の一案に絞った。いずれも工費は下げられるとした。都はこの案を一日から始まった都、国際オリンピック委員会(IOC)、大会組織委員会、国による非公開の作業部会に示し、月内に方向性が決まる見通し。

 見直し案の最終報告は、一日に開かれた都政改革本部の会合で示された。作業部会で会場変更の方針が決まれば、IOC調整委員会での協議や国際競技団体の了承を経て、十二月初旬のIOC理事会で承認される必要がある。

 報告書ではボートとカヌー・スプリント会場について、東京臨海部に海の森水上競技場を常設で造る場合、四百九十一億円から三百二十八億円に削減できると指摘。仮設では二百九十八億円、宮城県登米(とめ)市の長沼ボート場への変更案は同県の想定で最大二百億円とした。

 海の森は大会後の運営収支が年二億円の赤字になると試算。大規模改修や年間の赤字を含めると、五十年間では建設費を含め海の森の常設が五百三十億円、仮設が最大四百五十億円との試算も示した。海の森は今年七月に着工、十一月中にくい打ち工事が予定されている。都はこの工事が始まると、建設が本格化するため中止が難しくなるとみている。

 長沼案は「復興五輪」の意義が明確になるとする一方、競技団体が消極的な点などを指摘。埼玉県戸田市の彩湖(さいこ)は却下された。一二年ロンドン大会のボート会場は観客席を仮設にするなどして整備費は二十四億円だったことも紹介した。

 水泳は東京都江東区の東京辰巳国際水泳場の隣に新設するオリンピックアクアティクスセンター案だけが示され、辰巳水泳場は代替候補から消えた。アクアセンターは座席数を二万席から一万五千席に減らすのが適当と指摘。大会後に施設を縮小する減築の取りやめを提案した。整備費は六百八十三億円から五百億円程度に削減できるが、工期は厳しくなるとした。

 バレーボールは江東区に新設する有明アリーナ案と、横浜市にある横浜アリーナ案が示された。有明案は四百四億円から三百七十億円程度に削減できると説明。横浜案は改修などに約七億円とされ、大幅に費用を削減できるとする一方、ウオーミングアップ用のコートなどが必要とした。

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