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【社会】

「食べきり運動」全国へ 福井発→250自治体が賛同

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 家庭や飲食店から出る食品ごみを減らそうと、福井県が「食べきり運動」に取り組んで十年になる。十月には、食べきり運動に賛同する約二百五十の自治体がノウハウを共有する組織を設立した。食べられたはずなのに捨てられる「食品ロス」は年間六百万トン超。福井から活動を広げ、削減を目指す。 (平野誠也)

 「ごはんの量は食べられる量に減らすこともできますので、お気軽にお申し付けください」。福井市西谷のレストラン「やまよし」のメニューには適量の注文を促す注意書きがある。ご飯は注文に応じて百五十〜二百五十グラムで提供する。「お客のニーズにこまめに合わせ、食べ残しのないようにしています」と店主の山田定義さん(63)。予約が入った際には性別や年齢層、苦手な食材も確認する。

 県循環社会推進課によると、運動は、西川一誠知事が宴席の際の食べ残しを気にして発案した。県は飲食店に適量のメニュー設定や持ち帰りパックの提供、食品小売店には量り売りや閉店間際の割引販売などを呼び掛け、応じた飲食店千六十五店、小売店百六十一店をホームページで紹介している。特に年末年始に推奨するのは「宴会五カ条」。「開始三十分と終了前の十分はしっかり食べる」などの項目が並ぶ。

 成果は実を結び、県内の食品ロスは二〇一三年度、〇九年度に比べ、22%少ない一万三千七百四十一トンに。

 先月十日には、福井県庁を事務局に、四十四都道府県と二百五市区町村が参加する「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」が設立された。会長に就任した環境ジャーナリストの崎田裕子さんは「食の分野では、ごみの発生抑制をどう呼び掛けるか悩む自治体も多かった。情報を共有し、共同キャンペーンもして全国に広げたい」と話している。

◆全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会参加自治体(首都圏分)

【東京都】東京都、港区、新宿区、品川区、世田谷区、豊島区、荒川区、板橋区、葛飾区、江戸川区、八王子市、立川市、青梅市、町田市、小金井市、日野市、国立市、東久留米市、多摩市

【神奈川県】神奈川県、横浜市、相模原市、鎌倉市、小田原市、厚木市、愛川町

【千葉県】千葉県、船橋市、館山市、佐倉市、習志野市、柏市、鴨川市、鎌ケ谷市、四街道市、袖ケ浦市、白井市

【埼玉県】埼玉県、さいたま市、川越市、川口市、所沢市、加須市、上尾市、朝霞市、富士見市

【茨城県】茨城県、土浦市、つくばみらい市

【栃木県】栃木県、栃木市、小山市

【群馬県】群馬県、前橋市、伊勢崎市、館林市、渋川市、川場村、千代田町

 

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