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【社会】

福島の整備工場 洗車汚泥に放射性物質

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 福島県内の自動車整備工場にある洗車用の汚水浄化槽に汚泥がたまり、一部で国の指定廃棄物基準(一キログラム当たり八〇〇〇ベクレル超)を七倍上回る最大五万七四〇〇ベクレルの放射性物質を検出していたことが、業界三団体への取材で分かった。東京電力福島第一原発事故当初に車に付着した物質とみられる。整備工場は県内に約千七百カ所あり、「洗車汚泥」は団体側の推計で数千トン。国や東電は事故後五年半にわたって対策を先送り。住宅や公共施設に比べ遅れがちだった産業施設への除染対策が早急に求められる。

 団体側は、県内全域をカバーする民間初となる独自の中間処理場新設計画案をまとめ、環境省などと協議を急いでいる。

 三団体は日本自動車販売協会連合会など。汚泥があふれないよう手作業でくみ上げる工場が続出し、団体側は「健康被害の恐れがある」と不安を訴えている。工場では汚泥の保管容器の置き場所も不足している。

 千七百カ所は国の認証工場。厳しい排水規制を受けており、洗車で生じた汚水を垂れ流さないよう一トン前後の容量がある浄化槽「油水分離槽」を工場の床下などに設置。汚水をためて有害物質を沈殿させ、残りを排水している。

 共同通信が入手した第三者機関によるサンプル検査結果(二〇一四年十一月)によると、浄化槽三十六基の汚泥から、四万三二〇〇ベクレルの放射性セシウム137(半減期三十年)を含む最大五万七四〇〇ベクレルを検出。国の指定基準を超えたのは十九基で半数超を占めた。

 

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