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【社会】

青森・高2自殺 実名と写真公開 母「娘を忘れないで」

いじめ問題を考えるシンポジウムで展示された大森七海さんの写真

写真

 二〇一四年に学校でのいじめを記したメモを残して亡くなった青森県立八戸北高校二年の大森七海(ななみ)さん=当時(17)=の母親(52)が五日、東京都内で開かれたいじめ問題を考えるシンポジウムで講演し「娘を忘れないでほしい」と七海さんの実名と写真を公表した。

 遺族はこれまで七海さんの氏名を明らかにしていなかった。母親は、取材に「亡くなって二年以上たち、娘のことを忘れられるのがつらい」と公表した理由を説明した。

 七海さんは一四年七月、高校の昼休み中に行方不明になり、八戸市沖で遺体が見つかった。県教育委員会の第三者機関はいじめと自殺との直接的な因果関係を否定したが、知事が設置した調査部会が再調査し、一五年三月に「一定の因果関係があった」と結論付けた。

 講演で母親は、今年八月、青森県で青森市立中学二年の葛西りまさん(13)ら二人が相次ぎいじめを訴えて自殺したことに触れ「娘の事件で生かされたことはなかったのか。これ以上、遺族を傷つけることのないように心ある調査と報告をしてほしい」と求めた。

 七海さんと同様に、娘の実名を公表したりまさんの父剛(ごう)さん(38)も講演し「何もせずに情報を隠す学校には疑念を持っている。情報共有の意思が全くない」と学校側の対応を改めて批判した。

 剛さんによると、同級生から無視されたり暴言を吐かれたりする嫌がらせを受けるようになったりまさんと両親は、担任の教員に何十回も相談したが、担任は「よくあるトラブル」として聞き流したという。

 りまさんの遺族は、写真コンテストの受賞内定取り消しに反発、「いじめられても笑顔だった姿を見てほしい」と、りまさんの氏名や写真を公表した。

 シンポジウムはいじめ防止に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」が主催し、約八十人が参加した。

 

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