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【社会】

岩波ブックセンター会長 故柴田信さん 本愛した「神保町の顔」 21日にお別れの会

 東京・神保町の書店「岩波ブックセンター」の会長で、街づくりにも力を尽くした柴田信(しん)さんが十月十二日、虚血性心不全のため八十六歳で亡くなった。「神保町の顔」とも称され、本と街を愛した経営者をしのぶ「お別れの会」が二十一日に開かれる。

 柴田さんは大学卒業後、中学教師などを経て一九六五年から書店員に。それ以来、半世紀にわたって書店の現場に立ち続けてきた。八一年に岩波書店の書籍を中心に専門書をそろえるブックセンターの社長に就いた。書店や出版関係者らの団体「本の街・神保町を元気にする会」をリードし、九一年には日本最大の本のイベント「神保町ブックフェスティバル」を中心になって立ち上げた。

 書店業を巡る状況が厳しさを増す中で、自店の経営だけでなく、書店・出版業の活性化や「本の街」のブランド力アップを考え続けた。十月二十九、三十日に開催された今年のブックフェスティバルでも、実行委員の中心人物として、亡くなる前日までイベントの企画、調整に奔走していたという。

 柴田さんの半生と仕事観を取材し、『口笛を吹きながら本を売る』(晶文社)にまとめた出版ジャーナリスト石橋毅史さんは「神保町や自店の新事業を模索中の急逝で、八十六歳にして道半ば。師と仰ぐ同業者も多い、希有(けう)な書店人だった」と話している。

 お別れの会は、午後二時から、千代田区一ツ橋二の一の一「如水会館」二階スターホールで。会費五千円。出席希望者は、同会事務局=電03(3291)5185(東京堂書店・深谷)=へ。 (中村陽子)

 

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