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【社会】

世界手繰るヨーヨー 横浜市大の高田柊さん

ヨーヨーの世界大会で優勝した高田さん=横浜市金沢区で

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 横浜市立大(横浜市金沢区)二年の高田柊(しゅう)さん(20)が、特技のヨーヨーで世界を席巻している。高校一年で世界大会に初優勝してから、毎年のように優勝や準優勝を重ね、今年も八月に米国、十月に日本で開かれた世界大会で優勝した。大学も評価し、昨年度に課外活動などで活躍した学生を表彰する「学長賞」を授与。高田さんは「世界中でパフォーマンスを披露できるようになりたい」と、さらなる高みを目指している。 (志村彰太)

 高田さんは浜松市中区出身。小学一年の頃、父の真さん(47)が趣味でやっていたヨーヨーの技を見て、「かっこいいと思った」。ヨーヨーを買ってもらい、月に一度、愛知県で開かれる練習会に参加。世界大会の動画サイトも見て、技をどんどん覚えていった。

 二〇一〇年、中学二年で国内大会で準優勝し、世界大会「ワールド・ヨーヨー・コンテスト」でも三位に入った。以来、受験で休む年以外は、毎回の世界大会で優勝か準優勝に。世界大会の優勝、準優勝は計三回ずつに上る。

 ヨーヨーを使って「世界で活躍したい」と考えていた受験生の時、横浜市立大が外国語や国際交流の教育に力を入れていると知り、書類や面接で選考するアドミッション・オフィス(AO)入試を受けた。

 面接では、これまでの受賞歴をPRしつつ、ヨーヨーをヌンチャクのように使いながら高々と上げる「バーティカル・ループ」という技を披露した。面接官を驚かせ、五・七倍(受験者九十一人)の倍率を突破。現在は英語と仏語の勉強に励みつつ、学内の一部屋を使わせてもらい、長いときは一日六時間練習する。

今年の世界大会で高田さんが披露した前方宙返り半ひねりを採り入れた技=今年8月、米国オハイオ州で(高田さん提供)

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 大会で高田さんは二個のヨーヨーを使い、「クラブミュージックみたいなアップテンポな曲」に合わせて技を披露する。特に、後方宙返りや前方宙返り半ひねりなど、激しい身体運動を加えたパフォーマンスは、世界でも高田さんしかできないという。

 「ヨーヨーを知らない人に、かっこいいと知ってもらうために派手な動きが必要だと思って編み出した」と高田さん。トップとなった今、技は自ら考案し、身体運動は大学のダンス部に所属して磨きをかける。

 大会のない時は、保育園で教えたり、イベントに出演したりしてヨーヨーの魅力を伝えている。今後は、ショービジネスの盛んな欧州に活動の場を広げるのが目標だ。

 「ヨーヨーは、ただのおもちゃじゃない。かっこいいし、世界に通じるパフォーマンスだと知ってほしい」

 <競技ヨーヨー> 一般社団法人「日本ヨーヨー連盟」(愛知県岩倉市)によると、正確な競技人口は分からないが国内、世界大会ともに毎年500人ほどの参加者がいる。競技者が選んだ音楽に合わせて3分間、踊りやパフォーマンスを交えて技を披露し、審査員が付ける点数を競う。使うヨーヨーの数や種類に応じた5部門がある。連盟によると、今年の世界大会では5部門の優勝を日本人が独占した。

 

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