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【社会】

山梨の天然水で「世界一」ビール 八ケ岳・富士山の湧水

「ライスビアスタイル」で栄冠に輝いた八ケ岳ブルワリーの「タッチダウン清里ラガー」

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◆2銘柄に最高賞

 山梨県内の二つの醸造所が造ったビールが、世界的な品評会「ワールド・ビア・アワード2016」で、スタイル別の最高賞を獲得した。どちらの銘柄も八ケ岳や富士山の天然水を使い、醸造家は「醸造に適した豊富なミネラル分が味の決め手」と水質の良さを指摘する。

 八ケ岳ブルワリー(北杜市)の「タッチダウン清里ラガー」は、原料にコメを使った「ライスビアスタイル」で、富士桜高原麦酒(富士河口湖町)の「さくらボック」は、アルコール度数が高い「ストロングビアスタイル」でそれぞれ栄冠に輝いた。同品評会は〇七年からイギリスで開催。今年は八部門六十六スタイルに過去最多の約千五百銘柄が出品し、九月に結果が発表された。

 清里ラガーは、副原料に八ケ岳南麓の「梨北米」を使用。醸造責任者松岡風人(まつおかかざと)さん(33)は「コメと水が同じ産地なので相性が良く、コメの甘みと香りが感じられる味に調った」と説明する。

 八ケ岳ブルワリーは八月に火災に見舞われ、タンクなどが水浸しとなり、生産を中断している。火災前の在庫も残りわずかで「一日も早く醸造再開して、お客さまに届けたい」と松岡さん。

「ストロングビアスタイル」で栄冠に輝いた富士桜高原麦酒の「さくらボック」

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 さくらボックは黒っぽい色と8%の高いアルコール度数が特徴。麦芽を他のビールの約二倍使い、富士山の伏流水で仕込むことで、苦みと甘みのバランスが良い仕上がりに。醸造長宮下天通(みやしたひろみち)さん(50)は「酵母の活動に適した富士山の水が味を調える」と話す。

 日本ミネラルウォーター協会の統計では、山梨県はミネラル水の生産量が国内最多で約四割を占める。「日本一の水の産地」として売り出し始めた県は「県内の水を使った商品が評価されて誇らしい。山梨の水の良さを一層広めたい」と意気込んでいる。

 

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