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【社会】

「築地魚河岸」場外に開業 市場が移転しても…活気を

開業初日、買い物客らでにぎわう築地魚河岸=19日午後0時24分、東京都中央区で(川上智世撮影)

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 築地市場(東京都中央区)の豊洲市場(江東区)移転後も築地のにぎわいを守ろうと、築地場外市場の一角に十九日、商業施設「築地魚河岸」が開業した。新鮮な水産物や青果をそろえた五十五業者が店舗を構え、多くの買い物客でにぎわった。

 施設は、「小田原橋棟」(延べ床面積約四千百平方メートル)と、「海幸橋(かいこうばし)棟」(同約三千三百平方メートル)の二棟。中央区が約三十五億円をかけて整備した。午前五〜九時は業務用仕入れのプロ向け、午前九時から午後三時は一般買い物客向けに販売する。午前五時のオープン後、徐々に買い物客が増え、店員の威勢のいい呼び込みの声が響いた。サケなどを扱う店を運営する水産仲卸の西川彰さん(64)は「移転延期は余計だったが、ここは場外としてみんなで活性化したい」と話した。矢田美英(よしひで)・中央区長らが出席し、開業式典もあった。

 築地魚河岸は当初、豊洲市場への移転予定日だった十一月七日に先立ち、十月十五日の開業を予定していたが、小池百合子都知事が移転延期を発表。入居業者や区で話し合い、オープンを一カ月先に延ばした。

 入居業者のほとんどは、豊洲への移転に備えて入居を決めた築地市場の仲卸業者。移転延期で、築地市場と築地魚河岸に店舗を抱える業者も多いが、店舗間で差別化を図るなどして「食のプロに支持され、一般客・観光客にも親しまれる施設」を目指す。

魚も野菜も「新鮮、安い」

 築地市場に隣接する場外市場にオープンした「築地魚河岸」。通りを挟んで立つ小田原橋棟と海幸橋棟の各一階は、中央にある通路の両側にマグロやエビ、鮮魚といった水産物と青果を扱う店が並ぶ。

 商品は大きなマグロから切り身のサケ、野菜を加えればすぐ食べられるアンコウ鍋セットなど多彩。通常、店頭で見かけることの少ない貝類や、特徴が違う四種類の大根など、豊富な品ぞろえだ。

 青果店を構える梶山利治さん(56)は「それぞれの食材の良さや合う料理、おいしい食べ方を伝えていきたい」と意気込む。水産物は、店によって食べやすく切ってくれるサービスもある。

 小田原橋棟三階には、フードコート形式の「魚河岸食堂」があり、築地の食材を生かした食事を楽しめる。ホウレンソウを買い求めた中央区の会社員小島孝博さん(26)は「安かった。新鮮なものがたくさんあった。また来たい」と話した。

 開館は、築地市場の営業日と休業日に準じる。休館は日曜、祝日と一部水曜。 (北爪三記)

 

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