東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

コストコ崩落事故、東京地検が再捜査へ 8人死傷、建築士の無罪確定

 東日本大震災で東京都町田市の大型量販店「コストコ多摩境店」の立体駐車場スロープが崩落し、八人が死傷した事故で、東京地検が再捜査に着手することが、捜査関係者への取材で分かった。業務上過失致死傷罪に問われた一級建築士の男性(69)は十月の東京高裁で逆転無罪判決を受け、確定した。被告の無罪確定を受けての再捜査は、検察審査会による議決後の場合を除くと異例。

 高裁判決は、不起訴処分となった設計の総括責任者らの責任に言及。検察は二人が死亡した事故の重大性も踏まえ、関係者の過失の有無について再度見直す必要があると判断した。

 事故は二〇一一年三月十一日に発生。震度5弱〜5強の揺れで、店舗の建物本体とスロープの接合部が破断してスロープが崩落、二人が死亡、六人がけがをした。

 検察は当初、接合部が弱い鋼材でつながれていたことなどから「建築士の設計ミスが原因」と主張。ところが、一審東京地裁立川支部での公判中、「設計ミスはなく、建築士は強度のある鉄筋コンクリートでつなげるよう変更したが、それを総括責任者らにきちんと伝えなかった過失がある」との主張に変えた。

 一審は「確実に伝わるよう配慮を尽くしたとはいえない」として、建築士に有罪を言い渡し、二審は逆に「配慮は尽くされていた」として無罪を言い渡した。

 東京地検立川支部は、建築士とともに書類送検された総括責任者ら計三人については嫌疑不十分で不起訴処分とした。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報



ピックアップ
Recommended by