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【社会】

いじめ「苦しいけど死を選ばないで」 原発避難、横浜の生徒

 東京電力福島第一原発事故で福島県から横浜市に避難した中学一年の男子生徒(13)の市立小学生時代のいじめ問題で、生徒の両親(いずれも四十代)が二十三日、初めて記者会見した。母親は、生徒が全国でいじめに苦しむ子どもたちに向け「絶対助けてくれる大人はいる。苦しいけど死を選ばないで、と伝えてほしい」と話したことを、目を潤ませて語った。

 父親は、生徒が遊興費として求められたとされる計百五十万円について「福島に一時帰宅した際、いろいろ精算するため、親戚から借りたお金だった」と説明。「お金の管理が悪かったのは反省している。ただ、お金がなかったら息子はどうなっていたのか…」と、いじめから逃れるためにお金に手を出さざるを得なかった生徒を察した。

 母親は小学校の対応について「(いじめ調査の)第三者委員会が資料を学校ではなく、私たちの所に取りに来た。学校には資料が何もないのかと思った」と批判。市教育委員会は本紙の取材に「保管場所が分からなくなっただけで、処分はしていない」と釈明した。

 生徒は現在、フリースクールに通っている。父親は「休日には『自転車に乗りたい』と言ってくる。外に出るのが怖い気持ちも半分あると思うが、そういう言葉が出てくるのはうれしい」と話した。

 父親は横浜に避難してからの五年間を「学校や市教育委員会に不信感が募るばかりだった」と振り返った。「子どもは『お父さんも仕事見つけて頑張っているから、僕も頑張る』と。こっち(横浜)で再生したい気持ちが強い」と語った。

 

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