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【社会】

1字、名簿に間違い 東京大空襲71年 父の遺骨、娘に

引き渡された父松江録太郎さんの遺骨を手に、思いを語る永田郁子さん。後方は東京都慰霊堂=28日、東京都墨田区で(沢田将人撮影)

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 遺骨の管理名簿と実際の名前が一文字違うとして返還を拒まれていた東京大空襲犠牲者の遺骨が二十八日、七十一年ぶりに遺族へ引き取られた。遺骨を管理する東京都などによれば、昭和三十年代ごろに遺骨を白木の箱から骨つぼに移した際、名前を書き間違えた可能性があるという。

 引き取られたのは、一九四五年三月の東京大空襲で亡くなった松江録太郎(ろくたろう)さん=当時(46)=の遺骨。東京都江東区の猿江公園に仮埋葬された後、空襲犠牲者の遺骨約十万五千体が眠る東京都慰霊堂(墨田区)に移されていた。

 四女の主婦永田郁子さん(81)=埼玉県蕨市=が昭和四十年代ごろに慰霊堂を訪ねたが、名簿に「松江鉄太郎」とあったため引き取れなかった。しかし、今月十八日に都へ再申請したところ、許可が出た。慰霊堂を所管する都東部公園緑地事務所は「古い名簿に『松江録太郎』と書かれていることなどから、同じ人物と判断した。前回返還しなかった理由は、記録がなく分からない」としている。

 父の骨つぼを抱いた永田さんは「私が生きている間に引き取れて良かった」と涙ぐんでいた。

 

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