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【社会】

講談社社員、妻殺害容疑を否認 子育てでトラブルか

朴鐘顕容疑者

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 東京都文京区の自宅で妻を殺害したとして、警視庁に十日、殺人容疑で逮捕された講談社社員で青年コミック誌「モーニング」の編集次長、朴鐘顕(パクチョンヒョン)容疑者(41)が「妻に手をかけるようなことはしていない」と容疑を否認していることが、警視庁への取材で分かった。警視庁は十日、朴容疑者の自宅や文京区の講談社を家宅捜索した。

 捜査一課によると、朴容疑者は昨年八月九日未明、「妻が倒れている」と自分で一一九番。当初は「階段から転落した」と話したが、翌十日に「階段付近で自殺した」「衣服で首をつった」と説明した。説明を変えた理由を「子どものことを考えた」と話している。

 妻佳菜子さん=当時(38)=の遺体には、首の筋肉内部に出血が見つかり、死因は首の圧迫による窒息死と判明した。また、遺書や自殺の動機がなく、現場に首をつった形跡もないことから、一課は他殺と判断した。

 朴容疑者は逮捕前、捜査員に「妻が子育てについて愚痴をこぼし、トラブルになった」という趣旨の話をしていた。

 一課は、子育てを巡りトラブルになった可能性もあるとみている。

 講談社広報室は「このような事態になり大変遺憾です。本人は無実を主張しており、捜査の推移を見守りつつ社として慎重に対処してまいります」と文書でコメントを出した。

◆育児休暇「刺激的な日々」

 朴鐘顕容疑者は優秀な漫画家を発掘し、ヒット作を多く世に出す敏腕編集者として活躍する一方、佳菜子さんとの間に一歳から小学生まで四人の子がいて、家庭では子育てに熱心な父親の顔も見せていた。

 近所の三十代の女性によると、子どもが通っていた水泳教室などの行事に積極的に参加。三番目の子が生まれた時には二カ月の育児休暇を取り、ツイッターなどで「客観的に仕事を眺められた」「刺激的な日々だった」と振り返っていた。

 女性が朴容疑者について「イクメンだね」というと、佳菜子さんは「三番目が生まれてからね」とうれしそうに答えたという。佳菜子さんや子どもたちは朴容疑者が携わった人気漫画「七つの大罪」が好きで、女性は「家族でパパの仕事を誇りに思っているようだった」と話した。

 佳菜子さんは、他人の悪口を言ったことがないほど穏やかな性格。自分が四人目の子を妊娠して大変なのに、出産直後の女性に「私にできることがあったら何でも言って」と気遣ったという。 (谷岡聖史、酒井翔平)

 

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