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【社会】

マイニャンバー 12桁数字で愛猫識別 浜松の企業が22日から発売

愛猫用のIDカード「マイニャンバーカード」を持つ猫のイメージ写真=ポーミー提供

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 「一にゃんこに一つ。マイニャンバー」−。浜松市中区のベンチャー企業が、マイナンバーカードになぞらえた愛猫用のIDカード「マイニャンバーカード」を考案した。「個猫情報」を詰め込んで本家そっくりの見た目にした、ちゃめっ気たっぷりの商品だが、マスコットキャラクターには不妊手術を施した飼い主のいない猫を表す「さくらねこ」を起用。一匹でも多くの猫が幸せに暮らせるように願いを込めた。二十二日の「猫の日」に販売開始する。 (石川由佳理)

 企画したのは、昨年起業し、ペットシッターや犬の散歩代行などを展開する「ポーミー」。一九八〇年代に流行した運転免許証風の子猫のブロマイド「なめ猫」を、現代に合わせてアレンジしてみたら? そんなアイデアから生まれた。

 猫ブームといわれる陰で、なくならない飼育放棄や殺処分といった猫を取り巻く現状に対する憂いもあった。大槻心平社長(32)は「面白さをきっかけに、人と同じくらい猫を大事にして、猫への愛情を形にしてもらえたら」と語る。

 カード表面に愛猫の写真に名前、住所、体重、毛色などの情報を記載。一匹につき十二桁の番号が割り振られる。マイナンバーは他人に教えてはいけないが、マイニャンバーの番号を使えば、インターネット上に開設される飼い主専用のポータルサイトで他の飼い主と交流できる。

 カードの下部には「愛情提供意思」として飼い主が署名する欄も。裏面に印刷されたICチップに模した絵は、よく見ると「猫」の文字になっているという作り込みようだ。運転免許証サイズで財布に入れて持ち歩け、万が一、飼い主が事故などに遭った場合に、猫の世話を代行する人の連絡先も記載できる。

 オリジナルのマスコットキャラ「マイにゃん」は、片耳の一部が桜の花びらのような形に欠けている「さくらねこ」。北海道の実家で飼っていた猫「たま」が死んだ時、夢にまで出てきたという大の猫好きの大槻さんは「なんで耳が欠けてるんだろうというところから、さくらねこの活動も知ってもらいたい」と話している。

 マイニャンバーカードは一枚千五百八十円。二十二日に公開される販売サイトで代金を支払い、愛猫の情報を入力すると、後日、カードが届く。売り上げの一部は、飼い主のいない猫を住民らが共同で世話をする地域猫活動や、譲渡に取り組むボランティア団体に寄付する。問い合わせはポーミー=電053(548)7347=へ。

<さくらねこ> 殺処分される猫を減らすため、兵庫県芦屋市の公益財団法人「どうぶつ基金」が2004年度から実施している無料不妊手術を受けた猫。手術済みだと一目で分かるように、麻酔中に片耳に桜の花びらのような切れ込みを入れる。手術を受けた猫は、16年度に累計で約3万8000匹に達した。環境省によると、15年度には約6万7000匹の猫が殺処分された。

 

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