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【社会】

豊洲地下水調査 基準超の9回目採水法変更 都が指示、日程優先を業者が証言

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 東京都の豊洲市場(江東区)の地下水から有害物質が検出された問題で、都議会の特別委員会は四日、調査を請け負った六業者を参考人招致した。このうち、有害物質の値が急激に上昇した最終九回目の業者は、作業を急ぐため、都の指示で八回目までとは異なる方法で採水したと明らかにした。都の指示がデータの変化に影響した可能性がある。

 調査は環境省の指針に基づき、異物が混じらないよう、観測井戸にたまった水を取り除く「パージ」という作業後、新たにたまった水を採取する手順だった。

 各業者によると、一〜八回目はパージの翌日か翌々日に採水した。しかし九回目を担当した湘南分析センター(横浜市)の幹部は、できるだけ当日に採水するよう都に求められ、二十〜三十分後に水位が回復してすぐ採水したと説明した。

 同社は、二百一カ所の調査地点のうち青果棟のある五街区の一カ所では「(本来は使わない)パージした水を分析試料として採取するよう、都職員から指示された」とも話した。都によると、この水からは有害物質は検出されなかった。

 都の新市場整備部の幹部は四日、記者団の取材にこれらの指示を認め、理由を「地下空間にたまった水を排出する作業に間に合わせるため、スピードを重視した」と述べた。

 委員の都議の一人は、有害物質のベンゼンが揮発性のため、「二、三日と二、三十分では条件が変わりすぎる」と指摘した。

 小池百合子都知事は四日、都内で取材に応じ「詳細はまだ何も聞いていないので、確認した上でお答えしたい」と述べた。

 豊洲市場はガス工場跡地で、都は二〇一四年から地下水の定点観測を実施。八回目で環境基準値を上回る有害物質を初検出。今年一月に結果を公表した九回目では、最大で基準の七十九倍のベンゼンなどが七十二カ所で出た。都は基準を大きく超えた地点を中心に再調査しており、今月中旬ごろに結果を公表する。

 

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