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【社会】

豊洲百条委「石原氏、東ガス社長と会談」 大矢氏証言 会見と食い違い

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 東京都の豊洲市場(江東区)の移転問題を検証する調査特別委員会(百条委員会)で十一日、関係者への証人喚問が始まった。石原慎太郎元知事が一九九九年、移転用地の地権者だった東京ガスの社長と非公式に会談していたことが、当時の都市場当局トップの証言や資料で新たに判明。「私自身は交渉に全く関与していない」としてきた石原氏の説明との食い違いが浮き彫りになった。

 石原氏は三日の記者会見や都側への文書回答で、「豊洲移転は既定路線のような話だった」「東京ガスの敷地とまでは聞いた記憶はない」と説明していた。

 しかし、東ガス側の記録で、石原氏が九九年十一月五日、当時の東ガス社長だった上原英治氏と会談し、豊洲移転の可能性に言及していたことが明らかになった。当時の中央卸売市場長だった大矢実氏も「会談後、石原氏側から電話があり、『豊洲が有力な候補地であることを、上原社長が知らなかった』と言われた」と証言した。

 また、東ガス側が百条委に提出した用地取得を巡る交渉記録に、「石原氏が土壌汚染のある豊洲の安全宣言をしないと、東京ガスも地価が下がって困るだろう」と東ガス側に早く結論を出すよう迫るメモがあったことも判明した。

 メモは、都政策報道室理事だった赤星経昭氏との折衝内容とされる。二〇〇〇年十二月二十二日付の資料では、交渉役だった浜渦武生(はまうずたけお)元副知事からの指示として「土地の値下がりをカバーすべく、石原知事の『安全宣言』で救済するから、それまでに結論を出せ」との記載があったという。赤星氏は十一日、取材に「ありえない」と語った。

 質疑では、土壌汚染の懸念があるガス工場跡を選んだ理由に関して、大矢氏は「広くて築地から近く、移転候補地で残ったのは豊洲だけ。土壌汚染は覆い、封じ込めれば対応可能と専門家に言われた」と語った。石原氏に伝えると「豊洲しかないか。それでいこう」と述べたという。この日は大矢氏のほか、東ガスの広瀬道明社長ら十一人が証言。十九日に浜渦氏、二十日に石原氏を証人喚問する。

 

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