東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

DeNA2万件記事に盗用か 情報サイト医薬法令違反疑い例も

写真

 IT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)は十三日、運営する計十の情報サイト(キュレーションサイト)でずさんな管理が発覚し休止に追い込まれた問題で、第三者委員会による調査報告書を発表した。全体で三十七万本超の掲載記事のうち盗用など著作権侵害の疑いのある記事が最大5・6%あったと推計、不正が記事二万本程度に広がっていた可能性が判明した。

 医薬関係の法令に違反し、薬の効果や安全性に誤解を招きかねない記事も十本存在したと認定。掲載した画像のうち最大で七十四万七千六百四十三件に複製権を含む著作権侵害の疑いがあることも明らかにした。同様の無断転用などは他社運営のサイトでも発覚しており、インターネット情報の信頼性が改めて問われる事態となった。

 こうした問題の責任を取り、守安功社長は月額報酬の減額幅を30%から50%に拡大することを決定。情報サイト事業を統括していた村田マリ氏は執行役員を辞任する。法令順守を徹底する経営体制に改めるため、創業者の南場智子会長に再び代表権を与える十三日付の人事も発表した。

 DeNAは「多くの関係者に多大な迷惑と心配を掛け、深くおわびする」との謝罪のコメントを出した。DeNAと第三者委は十三日午後、東京都内でそれぞれ記者会見して詳細を説明する。

 調査報告書では、他の記事の複製や引用が不適切と見なされる記事が多数あったと指摘。外部ライターに他のサイトからの転用を促すようなマニュアルを作成していたことも認定した。

 医薬関係の法令違反が疑われるケースでは、せき止め効果があるとされる市販薬や不妊を改善する働きがあるとしたサプリメントを紹介する記事などで薬のメーカーが認めていない効能に言及するなどしていた。

 問題が起きた原因については(1)記事の数に比べて編集担当者の数が少なく、記事内容を適切に確認することが困難だった(2)「コピペ」および画像のチェックについて、編集担当者の裁量に委ねられ、正確性を担保するための体制がなかった−などを挙げた。「記事の正確性よりも利益を優先させた」と厳しく断じ、チェックや不正防止の十分な体制が取られていなかったと結論付けた。

 第三者委は昨年十二月に設置され、弁護士らが関係者への聞き取り調査などを実施していた。

 <DeNAの情報サイト問題> ディー・エヌ・エーが運営する10の情報サイトで無断転用や記事の誤りが指摘され、全サイトが休止に追い込まれた。サイトは健康情報の「WELQ(ウェルク)」が発端で、ファッションの「MERY(メリー)」、旅行の「Find Travel(ファインド トラベル)」など。外部のライターに無断転用を推奨するようなマニュアルの存在も判明。サイバーエージェントなど他の企業の情報サイトでも同様の問題が見つかり、信頼性を揺るがす事態となった。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報