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【社会】

「水面下」交渉 浜渦氏「東ガスが提案」 豊洲百条委

百条委員会で質問に答える浜渦武生・元副知事=19日午後、東京都議会で(隈崎稔樹撮影)

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 東京都の豊洲市場(江東区)への移転問題を検証する都議会調査特別委員会(百条委員会)は十九日、市場用地取得の交渉役だった浜渦武生(はまうずたけお)元副知事(69)を証人喚問した。浜渦氏は、地権者だった東京ガスとの水面下交渉に関して「水面下という言葉は東ガスから提案があった。丁寧に(さまざまな懸案を)個別に折衝する趣旨だった」と述べ、密約は否定した。

 浜渦氏は石原慎太郎元知事の側近で、二〇〇〇〜〇五年に副知事を務めた。浜渦氏によると、用地取得交渉が難航したため、石原氏から〇〇年に「市場を豊洲に移すから用地交渉をしろ」と指示されたという。

 都の交渉記録によると、浜渦氏は同年十月、交渉役として東ガスを訪れ、具体的な条件折衝に関して「水面下でやりましょう」と打診したとされる。

 質疑では、都が東ガス側と豊洲用地で開発を進める計画を進めながら、築地市場の移転先とする方針に転換したことから、浜渦氏は「(東ガス役員は当初)『都はうそつきだ』と、顔を真っ赤にして怒っていた。交渉は先方のご意向を忖度(そんたく)しないとうまくいかない」と説明。大臣経験のある国会議員への協力依頼や江東区長、同区議会有力者への根回しも証言した。

 百条委に出された東ガス側資料のうち、同社が土壌汚染のある豊洲用地を浄化し、都が「安全宣言」を出して地価下落を防ぐことを条件に、早期決着を迫ったとされる〇〇年十二月の折衝メモについては、「承知していない」と語った。

 浜渦氏による交渉開始から九カ月後、都は東ガス側と豊洲移転に関する基本合意を結んだ。その十二日後の〇一年七月十八日付で、東ガスが負担する土壌汚染処理の範囲を限定した確認書を交わしていた。しかし、浜渦氏は「私の担当は基本合意まで。その後は一切、相談にあずかっていない」と関与を否定した。

 百条委は二十日に石原氏を証人喚問する。質疑は三時間の予定だったが、石原氏の体調不良を理由に一時間に短縮された。

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