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【社会】

また絵本に会えるよ 一度は閉店 スタッフ残って再出発

「ブックハウスカフェ」の社長・今本義子さん(左)とスタッフの茅野由紀さん。奥のソファがカフェとバーのスペース=東京都千代田区神田神保町で

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 こどもの日の五日、書店が集まる東京・神保町(千代田区)に、新刊児童書専門店が復活する。名前は「ブックハウスカフェ」。同じ場所に二〇〇五年から、「本の街」でも唯一の専門店があったが、今年二月に閉店。元スタッフらの熱意で、新たな店としてオープンにこぎつけた。カフェとバーの機能を加え「赤ちゃんから大人まで絵本の楽しみを共有できる場に」と意気込む。(北爪三記)

 靖国通りに面した「北沢ビル」(神田神保町)一階。約百五十平方メートルの店内は、中央に約三十人が座れるソファのカフェスペース。両側の書棚に、絵本や児童書を全国でも有数の約一万冊備える。おむつ替えや授乳の場所も確保。夜にはカフェがブックバーになる。

 「品ぞろえも冊数も、前の店で大事にしていた部分は変わっていません」。書籍部門の責任者、茅野(ちの)由紀さん(46)が説明する。

 茅野さんは、二月に閉店した「ブックハウス神保町」で、開店時から働いてきた。幅広い作家の作品をそろえた店は、都内外から多くの親子連れが訪れた。

 「子どもたちの笑顔とずっと一緒にやってきた。薦めた本を『すごく良かった』と言ってもらえる、その積み重ねに尽きます」と仕事への愛着を語る。

 赤字続きで閉店が決まったが、「諦めたら一生後悔する」と考え、ビルと、二階の老舗洋古書店「北沢書店」の経営陣の一人、今本義子さん(52)と存続を相談するようになった。

 おはなし会などの手作りイベントを続ける店を「これだけ夢のある理想的な空間はない」と高く評価していた今本さんも協力を決意。「ブックハウスカフェ」の社長に就いた。

 書籍部門のスタッフ五人は前の店から残った。続けていくための工夫が、カフェとバーの併設だ。今本さんは「世代をつなぎ、ますます良い店になったと思ってもらえたら」と話す。

 オープンお披露目イベントに出演した絵本やイラストを手掛けるユニット「tupera tupera(ツペラツペラ)」の亀山達矢さん(40)は「大人も『子ども心』で絵本を楽しむ場所になってほしい」と期待する。

 五日は午前十一時オープン。平日午前十一時〜午後十一時、土日と祝日は午後九時まで。年中無休。問い合わせは、ブックハウスカフェ=電03(6261)6177。

 

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