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【社会】

福島森林除染「竹林」と偽装 住民男性が監査請求

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 原発事故に伴う福島市の森林除染を巡り、工事単価が約十倍になる竹林の作業に偽装された問題で、市内の男性は十五日、約千二百万円の過剰請求があったとして、元請けの共同企業体(JV)に返還させるよう小林香市長に求める住民監査請求をした。市議会各会派にも実態解明を求める要望書を提出した。 (片山夏子)

 請求したのは介護派遣社員熊坂修一さん(65)=写真(左)。「市は昨年十一月に内部告発を受けたのに半年以上も、何の措置も取らなかった。除染費用は税金。市はしっかり管理してほしい」と訴えた。

 代理人弁護士の馬奈木厳太郎(まなぎいずたろう)さん=同(右)=は「書面だけで検査をしていた市のチェック体制も問われる。他の除染地区や業者についても同様の偽装がないか実態解明が必要だ」と指摘した。

 市などによると、市内の晃(ひかり)建設、古俣工務店、ノオコー建設の三社JVは松川町地区の森林約十八万五千平方メートルを除染し、約六億二千万円を市から受け取った。うち約二千六百平方メートルについて、三次下請けのゼルテック東北(三月に閉鎖)の作業員が短く切った竹を切り株のように地面に置いて写真を撮り、竹林で作業したように偽装した。監査請求は、約二千六百平方メートルが竹林でなければ過剰請求額は約千二百万円だとしている。

 市はゼルテック東北が関わり、竹林と認定した他の場所も調査中で、偽装面積は増える可能性もある。市除染企画課は「(課に)住民監査請求はまだ届いていないので、コメントできない」と話した。

 

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