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【社会】

漫画家・佐藤秀峰さん、アマゾン側を2億円提訴 「提供作品を一方的に削除」

 ネット通販大手・アマゾンの電子書籍読み放題サービス「キンドルアンリミテッド」(KU)で、提供作品を一方的に削除されて売り上げが減少したなどとして、「海猿」などで知られる漫画家の佐藤秀峰(しゅうほう)さんが同社側に対し逸失利益約二億一千万円の賠償を求めて東京地裁に提訴したことが分かった。KUをめぐっては同様に人気作が次々に削除され、各出版社が抗議声明を出す騒動になっていた。 (森本智之)

 十八日に都内であった日本マンガ学会著作権部会で佐藤さんが明らかにした。

 KUは月額九百八十円で、和書十二万冊、洋書百二十万冊以上が読み放題になるとして、昨年八月に始まった。閲覧数に応じてアマゾン側が出版社に利用料を払う仕組みで、人気作をそろえるために年内は一部の出版社と上乗せ料金を払う特別条件で契約した。しかし、閲覧数が予想を超え、出版社に払う予算が不足して削除に踏み切ったとみられる。アマゾンは一連の経緯を公表していない。

 佐藤さんは自作と他の漫画家の作品を、自身が代表を務める会社を通じて約百九十冊提供。しかし一カ月後にアマゾン側から特別条件の変更を求められた。「一方的な変更には同意できない」と拒むと、十月七日までに全て削除された。特別条件の期間が終了した今年一月から全ての作品が復帰している。

 佐藤さんは「このままうやむやにしては何が起きたのか分からない」と述べ、裁判を通じてアマゾン側の対応の是非を明らかにしたいと訴えた。アマゾン・ジャパンの広報担当者は本紙の取材に「訴訟についてはコメントは差し控える」と述べた。

 

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