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【社会】

三浦九段、将棋連盟と和解 ソフト不正騒動、慰謝料支払いで合意

記者会見を終え、握手を交わす三浦弘行九段(左)と日本将棋連盟の佐藤康光会長=24日、東京都渋谷区の将棋会館で

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 将棋の三浦弘行九段(43)が対局中のソフト不正使用を疑われ、後に不正の証拠はないと認められた問題で、日本将棋連盟は二十四日、三浦九段に謝罪し、慰謝料を支払うことで双方が和解に合意したと発表した。慰謝料の金額は非公表。 (樋口薫)

 東京都渋谷区の将棋会館で記者会見した三浦九段は「将棋界の発展が一番。(最年少棋士の)藤井聡太四段が活躍し、盛り上がっているところに水を差す形になってはいけない。棋士の一人として頑張りたい」と語った。連盟の佐藤康光会長(47)は「この合意で円満解決とさせていただく。今後、二度とこのような問題が生じないよう、対局規定と環境を整備していく」と述べ、三浦九段に謝罪した上で握手を交わした。

 和解に当たり、昨年十二月に第三者委員会が出した「三浦九段が不正行為に及んだと認めるに足りる証拠はない」「(連盟が三浦九段に下した)出場停止処分は、当時の判断としてはやむを得なかった」とする調査結果を双方が受け入れることを確認。三浦九段は民事、刑事での請求を行わないことも約束した。

 また、疑惑を指摘した棋士の一人の渡辺明竜王(33)は同日、三浦九段に会って「一連のことでご迷惑をお掛けした」と謝罪したことを明らかにした。三浦九段からは「同じ方向を向いてやっていきましょう」と声を掛けられたという。

 三浦九段は昨年十月、年内の出場停止処分を受け、挑戦者に決まっていた竜王戦七番勝負への出場を取り消されたが、第三者委の調査で疑惑が晴れた。今年一月に谷川浩司前会長(55)が責任を取って辞任。さらに二月の臨時棋士総会で理事三人が解任されるなど、騒動が続いていた。

 一連の問題を受けて連盟では、不正の疑念を招かないよう、対局前の棋士が電子機器をロッカーに預け、対局中の外出も禁止する対策を実施。三月には内部に検討委員会を設置し、対局規定の整備を急いでいる。

 

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