東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

「核廃絶へ道筋を」 募金で渡米の被爆者がNYでデモ行進

米ニューヨークで17日、原爆投下直後の広島を撮影した写真を手にデモ行進する箕牧智之さん(右)=北島忠輔撮影

写真

 【ニューヨーク=北島忠輔】国連本部で始まった核兵器禁止条約の制定交渉に合わせ、ニューヨーク中心部で17日、核廃絶を訴えるデモ行進があった。数百人が行進し、日本からは3歳の時に広島で被爆した箕牧智之(みまきとしゆき)さん(75)の姿も。両手には原爆投下直後の様子を描いた絵や写真を抱えていた。

 強い雨が降りしきる中、デモ行進は昼すぎに始まった。「核兵器はいらない」。声をそろえて歩く人の列の中で、箕牧さんがしっかり前を向いていた。

 抱えていたのは、被爆した女性が手に持った缶詰を開けるよう頼んでいるシーンを描いた絵だ。「あれから72年。大勢の被爆者が核兵器の廃絶を望みながら亡くなった」。そう話す箕牧さんは今回、「クラウドファンディング」というインターネットを通して集まった募金で渡米し、制定交渉を傍聴している。

 「広島や長崎から遠く離れたニューヨークに世界中の人が集まり、真剣に話し合っていることに感動した。核兵器禁止条約は大きな一歩になるはず。ただ、日本政府が参加していないことは残念でならない」

 箕牧さんを突き動かすのは「地球上から核兵器が消えること」という素朴な願いだ。「すべての被爆者が寿命を迎える前に核廃絶への道筋を確かなものにしてほしい」。「ノーモア・ヒロシマ」と絞り出す声に、力がこもった。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】

PR情報



ピックアップ
Recommended by