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【社会】

イージス艦衝突 乗員7人の死亡確認 19〜37歳、居室で発見

 静岡県・伊豆半島沖で米海軍イージス駆逐艦フィッツジェラルドとコンテナ船が衝突した事故で、米海軍は十九日、不明だった乗組員七人全員を発見し、死亡を確認したと発表した。ハビエー・アレック・マーティン一等兵曹(24)ら十九〜三十七歳で、いずれもイージス艦内の浸水した居室部分で十八日午前に見つかっていた。

 米海軍制服組トップのジョン・リチャードソン作戦部長が二十日に横須賀基地(神奈川県横須賀市)を訪問することも公表。乗組員らに面会する他、捜索などを支援した海上自衛隊や海上保安庁にも謝意を伝える予定という。

 ショーン・スタックリー米海軍長官代行は米東部時間十八日、「われわれは仲間を失い、深く悲しんでいる」との声明を出した。日本側の「迅速な支援」に感謝し、事故原因を徹底して調査するとしている。

 米海軍によると、衝突でイージス艦の右舷中央の船底付近に大きな穴が開き、急激に海水が流入、百十六人が使う居室部分に浸水した。事故当時は多くの乗組員が就寝中で、遺体はいずれもこの居室部分から見つかった。

◆捜査難航か 遺体確認めど立たず

 第三管区海上保安本部(横浜)は今後、業務上過失致死傷容疑での立件も検討するが、米側に出た艦長ら負傷者三人の事情聴取や遺体の確認のめどは立っていない。

 三管はこれまで、業務上過失往来危険容疑を視野に、コンテナ船側の捜査を続けてきた。船舶事故で死傷者が出た場合、通常は業務上過失致死傷容疑でも捜査するが、遺体の状況や死因が分からなければ立証は難しい。

 イージス艦については、日米地位協定で一次裁判権が米側にある。海保幹部は「遺体の確認は必要で、米側との協議事項となる」と説明する。

 海難事故に詳しい田川俊一弁護士は「遺体が確認できなかった場合は、米軍が作成した死亡者の診断書などを入手しなければならない」と指摘する。米海軍第七艦隊司令官のジョセフ・アーコイン中将は十八日の会見で「必要があれば日本の捜査機関に協力する」と述べており、対応が注目される。

 

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