東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

豊洲移転後、再び築地へ 市場機能再開発 移転5年後を想定

 東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転問題で、小池百合子知事が、豊洲に市場を移転した後、築地市場用地は売却せず再開発し、五年後を想定して市場機能を築地に戻す基本方針を固めたことが、関係者への取材で分かった。二十日午後に臨時記者会見を開いて表明する。豊洲は将来的に物流センターとしての活用を目指すという。

 小池知事は、基本方針に沿って検討を進めるよう事務方に指示する。だが、具体化はこれからで、実現できるのか不透明な部分は残る。

 小池知事はこれまで、市場の土壌汚染問題に対する「安心、安全」や、将来にわたって経営できるかという「経済性」、「築地ブランド」の維持という三点を重視する考えを示してきた。

 豊洲市場の土壌汚染は、有識者による専門家会議が「地上部は安全」との見解を示し、建物下の地下空間の床面にコンクリートを敷くなどの追加対策を提言。地下水に残る汚染は、地下水位を管理するシステムで排水を続けることで、将来的に改善を図るとした。

 豊洲市場の経済性を巡っては、最大で年間九十二億円の赤字になるという経営課題も指摘されていた。都の「市場のあり方戦略本部」は、移転後も築地市場を売却せず、民間に貸し出せば長期的な収益が確保できるとの検討結果を提示。築地を商業施設などとして再整備し、「築地ブランド」を生かす方策も示していた。

 築地跡地は当初、売却して豊洲市場の整備費に充てる計画だったが、小池知事はこうした判断材料を踏まえ、豊洲に移転しつつも築地跡地は売却せず、活用する方策として今回の方針を表明するとみられる。

 今月二十三日告示の都議選に向け、各党は移転問題を争点としており、移転の方針表明は都議選にも影響しそうだ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報



ピックアップ
Recommended by