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【社会】

獣医学部新設 文科省、京産大に助言せず 加計と異なる対応

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 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡り、文部科学省が加計学園に助言をしていた問題で、同省は二十六日、国家戦略特区での新設が決まる前の二〇一五年十二月に、京都産業大から特区による設置の意向を伝えられたことを、本紙の取材に明らかにした。この際は「特区のハードルを越えないと設置の協議は前に進めない」として、具体的な助言はしなかった。

 一方、文科省は加計学園に対しては、特区での新設が決まる前の時期だった昨年十一月に具体的な助言を行った。当時、文科省の担当者間でやりとりされたメールには「大臣及び局長より、加計学園に対し早急に厳しく伝えるべきと指示がありました」と記されている。

 文科省の担当者は取材に、対応が異なった理由を「加計学園の方が具体的な話になっていたので、状況に応じて対応した。差別はしていない」と説明した。

 二十五日の参院予算委員会での閉会中審査では、自由党の森裕子氏が文科省の対応について、昨年十月にあった特区ワーキンググループの議事要旨を基に「京産大は門前払いで、加計学園と対応が違う。加計ありきだ」と批判。議事要旨には、京産大の副学長がヒアリングに対し「文科省としては具体的な協議をすすめることはできないと、はねつけられてしまっている」と答えた記録がある。

 京都府は一六年三月に京産大の構想を特区申請した。京産大は二十六日、本紙の取材に「申請の結果が出るまで、文科省へアプローチできないと考えていたため、申請後は文科省とのやりとりは一切行っていない」とした。 (中沢誠)

 

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