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【社会】

ビットコイン投資巡りトラブルか 女性遺棄容疑で2人逮捕 滋賀山林に遺体

 名古屋市の女性(52)が六月中旬から行方不明になった事件があり、愛知、滋賀両県警は七月三十一日、滋賀県多賀町の山林で女性の遺体を発見した。両県警は一日、死体遺棄の疑いで、岐阜県大垣市笠木町、土木作業員西田市也容疑者(20)と、滋賀県愛荘(あいしょう)町の土木作業アルバイトの少年(18)を逮捕、送検した。

 両県警によると、遺体は名古屋市西区栄生三、パート従業員野田みゆきさん。二人は殺害への関与を示唆しており、両県警は愛知県警西署に合同捜査本部を設置した。

 逮捕容疑は六月二十日ごろ、野田さんの遺体を多賀町の犬上(いぬかみ)ダム周辺の山林に埋め、遺棄したとされる。二人とも「間違いありません」と容疑を認めている。

 両県警によると、野田さんは六月十八日、愛知県春日井市内で開かれた投資ビジネスの講習会に参加。午後四時ごろ、仲間らに「知人と会う」と言い残したのを最後に連絡が取れなくなった。

 野田さんは一人で電車でJR大垣駅(岐阜県)に向かい、同日夕、駅で西田容疑者が、野田さんとみられる女性を車に乗せて出発する姿が確認されている。

<ビットコイン> インターネット上の代表的な仮想通貨。2009年ごろに「サトシ・ナカモト」と名乗る人が発明。政府や中央銀行が管理せず、紙幣などもない。ネット上で商品の購入や送金を行え、専門の取引所で円やドルと交換できる。時価総額は現在、約5兆円。発行上限枚数が決まっており、需給によって1枚当たりの価値が大きく変動する。海外送金の手数料が安い利点があるが、マネーロンダリング(資金洗浄)への悪用も懸念されており、各国政府が規制を強めている。

◆親しい間柄

 突然、消息を絶ってから四十日余、滋賀県の山林で遺体で見つかった野田みゆきさんが生前、親子ほど年が離れている西田市也容疑者と知り合ったのは、インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」を通じてだった。二人はあだ名で呼ぶほど親しい仲だったが、ビットコインへの投資を巡り、何らかのトラブルになったとみられる。

 関係者によると、野田さんは、健康食品などを人づてに販売する事業を展開。知人女性の勧誘を受けてセミナーに参加したのをきっかけに、ビットコインへの投資を始めたという。

 ビットコインでは、インターネット上に公開された取引記録が十分おきに世界中で計算され、最も早く処理した人に、その都度報酬が与えられるとされる。高速で計算する機械をどれだけ多く購入できるかが利益に直結するという。

 さらに、会員を集めるほど自分の「ランク」が上がり、報酬が増える。その独自の仕組みを利用しようと野田さんは新規会員の勧誘を積極的に行い、その過程で、自分が苦手なパソコン操作ができる西田容疑者に声を掛けたとみられる。

 野田さんは行方が分からなくなる直前の六月中旬、周囲に「本業をやめる」と話すほど、ビットコイン投資にのめり込む姿を見せていた。関係者は「突然連絡が途絶え、心配していたのだが…」と言葉少なに話した。

 

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