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【社会】

築地火災 火元はラーメン店 こんろの熱で木の壁発火?

築地場外市場の火災現場を調べる消防隊員ら=4日、東京都中央区で

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 東京都中央区の築地場外市場の火災で、全焼した七棟のうちラーメン店の調理場が激しく焼けていたことが、警視庁築地署への取材で分かった。同店では出火の一時間前までガスこんろを使って調理しており、署は同店が火元と断定。こんろの熱が近くの壁面のステンレス板を通じ、裏側の木材に伝わり発火する「伝導過熱」が原因とみている。

 署によると、四日の実況見分の結果、木造二階建て建物の一階にあるラーメン店の調理場で、表面にステンレス板を張った壁の内部の木材が炭化していたことが判明。署は木材部分から出火後、十数センチ離れた隣の店の壁に燃え移って延焼したとみている。

 店は三日午後一時半に営業を終えた後、店員三人がずんどう鍋で翌日のスープを作っていた。こんろの火を消し、午後三時五十分ごろに店を出たという。

 隣接する調理用具店の従業員は、ラーメン店員が店を出る約三十分前に焦げた臭いに気付いたと話しており、壁の内部がくすぶっていた可能性がある。

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 総務省消防庁によると、伝導過熱は、燃えにくい壁に炎が長期間繰り返し接し、裏側の燃えやすい木材などに熱が伝わって徐々に炭化して発火する現象。調理場で起こりやすい。

 東京消防庁管内では二〇一四年からの三年間で約一万三千二百件の火災があり、伝導過熱が原因なのは五十三件、うち三十件は飲食店で起きた。同庁は「家庭でも起こり得る。壁などと火元との距離を保つことが重要」と話している。

 火災は三日午後四時五十分ごろ発生。七棟計九百三十五平方メートルが全焼し、四日午前八時十分ごろ鎮火した。

 

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