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【社会】

ママの再就職をサポートします 育児支援施設に有料の紹介所 北区で開設

子育て中の女性(左)と再就職について話す内海千津子さん=東京都北区で

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 出産や育児で仕事を辞めた女性が、再び働きだす後押しをしたいと、東京都北区で子育てママ支援サロン「ほっこり〜の」を運営する内海(うちうみ)千津子さん(46)が、施設内で有料職業紹介所を新たに始めた。内海さんは「子育て中の制約はあっても働きたいと思うお母さんに寄り添い、支えられる場所にしたい」と意気込む。 (奥野斐)

 東京メトロ南北線志茂駅から徒歩一分。「ほっこり〜の志茂店」(北区志茂)の二階に今年五月、国の許可を得た有料職業紹介所「ジョブり〜の」がオープンした。

 内海さんは高校三年と小学六年の二人の子の母親。育児で孤立しがちだったころの経験から二〇一一年、ほっこり〜の本店(同区十条仲原)を開設。今年二月には志茂店を開いた。両店とも、子どもを預けながら仕事ができるスペースの提供、親向けのヨガや子ども向けの体験教室の開催などメニューは多岐にわたる。

 これまで、個人的に就職希望者を企業に紹介することはあったが「責任を持って支援したい」と、主に再就職先を探す子育て中の母親を対象とした紹介所開設に踏み切った。本人の適性や能力だけでなく、育児中の事情も考慮した上で求人を紹介し、企業との面接などにつなげる。利用者側の登録は無料で、成約時に企業から手数料を受け取る。

 就職にこぎ着けたのはこれまで二人。その一人の柴田裕子(ひろこ)さん(41)=北区=は長女(1つ)の出産後に退職。内海さんのあっせんで、都内のNPO法人で新しい仕事を得た。「自力で仕事を探したが、残業があるなどで育児中の自分に合う仕事が見つからなかった。今の職場は育児中の同僚もいて、娘が熱を出した時も休むことに理解があり働きやすい」と感謝する。

 子育て中の女性の再就職を巡っては、国も「マザーズハローワーク」を全国二十一カ所に設けるなど力を入れ始めた。ただ、日本女子大の大沢真知子教授(労働経済学)は「女性のスキルや経験、ブランク期間など背景がさまざまで、求める働き方も違う。就職前にインターンシップ(就業体験)をするなど、より丁寧なマッチングが課題だ」と指摘する。

 内海さんは「育児中の女性を雇うのは、シフト調整や税務関係の処理など大変な面もあるが、優秀な人材は多く、こうした部分を差し引いても雇用するメリットは大きい」とした上で、「受け入れ企業へもっと行政の支援があれば、女性活躍も進むはず」と訴える。

 施設の詳細はホームページで(「ほっこり〜の」で検索)。

 

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