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【社会】

佐川新長官、就任会見なし 国税庁発表「諸般の事情」

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 国税庁は八日、先月五日に着任した佐川宣寿(のぶひさ)長官=写真=の就任会見を行わないと発表した。国税庁長官は着任してから数週間後に就任会見を開くのが慣例だが、国税庁は「諸般の事情により行わないことにした」と説明。佐川氏は財務省理財局長だった今年二〜六月に、森友学園への国有地売却を巡る国会答弁で徹底調査を拒んでおり、会見で森友問題に質問が集中することを避けたとみられる。

 佐川氏は八日、就任会見に代わって「納税者の皆さまが自発的に納税義務を履行していただけるよう、納税者サービスの充実に取り組んでまいります」とのコメントを発表した。

 佐川氏は国会で、森友学園との交渉経緯について「(交渉記録は)残っていない」「(担当者の)記憶に残っていない」などと繰り返し、事実関係の究明を拒んできた。安倍政権を守った「論功行賞」で政権が国税庁長官に抜てきしたとの批判があり、国民からは「納税意欲を奪われた」などの声も上がっている。

 NPO法人情報公開クリアリングハウスの三木由希子理事長は「国民に税負担を求める立場として、信頼構築のために努力する姿勢が必要。聞かれたくないことがあるのだろうが、批判に自分の言葉で弁解したほうがよかったのでは」と指摘した。

 国税庁長官は定例会見を行っていないため、就任会見が公の場で報道機関の質問に答える唯一の機会となっている。本紙などが加盟する国税庁記者クラブは、就任会見の実施を同庁に求めていた。 (白山泉)

 

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