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【社会】

愛媛県「加計側提案あった」 特区WG 同席「今治市が依頼」

 愛媛県と今治市にヒアリングした二〇一五年六月の政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)で、出席した学校法人「加計(かけ)学園」幹部の名前や発言が議事要旨に記載されていなかった問題について、県は八日、本紙の取材に対し、学園側が系列大学の獣医学部を市に設置したいと発言していたことを認めた。

 県地域政策課の山本泰士課長は「当時のWGに出席した職員に確認したところ、そのような発言があったことは記憶しているとのことだった」と説明。加計側から吉川泰弘・千葉科学大学教授や学園の田丸憲二相談役、渡辺良人事務局長の三人が出席していたことを明らかにした。一方で、三人のうち誰が発言したかについては「記憶にない」としている。県では、WGのヒアリングの記録を残していないという。

 WGで議事内容を非公開とするよう希望した理由については「まだ県議会に説明していない奨学金の件を取り上げたり、獣医学部新設にいろんな意見を持っている人がいたりして、出席した県地域振興局長が会議の冒頭で要望した」と答えた。

 加計学園がWGに同席した経緯については「構造改革特区に提案していたとき助言してもらっていたので、今治市が依頼した」と明かした。

 加計学園は八日、議事要旨について「国家戦略特区に関することであり、回答は差し控える」と、今治市は同日「(WGの)八田達夫座長が七日に記者会見した内容の通り」とそれぞれ本紙に回答した。

 梶山弘志地方創生相は八日の閣議後会見で、議事要旨で伏せられた加計側の獣医学部設置の提案について「現時点では(発言内容は)分からない。確認する」と答えるにとどまった。梶山氏は業者が書き起こしたヒアリングの速記録には、議事要旨で伏せた加計側の発言も記載していたと説明。ただし、速記録は、議事要旨や四年後に公開する議事録を作成した時点で、廃棄したという。 (中沢誠)

 

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