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【社会】

PAC3 展開完了 中四国4県の陸自駐屯地

陸上自衛隊高知駐屯地に配備されたPAC3=12日午前7時1分、高知県香南市で

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 北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、防衛省・自衛隊は十二日、中四国四県の陸上自衛隊の駐屯地に、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を展開した。北朝鮮は米領グアム周辺へのミサイル発射計画を八月中旬までに最終的に完成させるとしており、日本政府はミサイルの国内落下も想定し、迎撃態勢を整備した。迎撃には自衛隊法に基づく破壊措置命令が必要で、政府は昨年八月から命令を継続しているが、新たにPAC3を展開した駐屯地でも対応できるよう改めて発令した。

 展開先は出雲(島根)、海田市(かいたいち)(広島)、松山(愛媛)、高知の各陸自駐屯地。十二日未明から順次、部隊の車両群が到着した。松山では午前六時十五分ごろ、自衛隊員が緊張した面持ちで車両群を迎え入れ、車体などを確認した後、次々と敷地奥に運び込んでいった。

◆発射機立ち上げ 心配げな住民ら

 PAC3の部隊が十二日午前、中四国四県の各陸上自衛隊駐屯地に次々と到着した。北朝鮮と米国との対立が激化する中、周辺の住民らからは不安感だけでなく、「本当に対応できるのか」といった弾道ミサイル防衛(BMD)体制を疑問視する声も上がった。

 未明から早朝にかけ最初にPAC3部隊が到着したのは、高知県東部・香南市の山あいにある高知駐屯地。発射機を立ち上げ、発射口をさまざまな方向に向ける作業が行われた。

 北朝鮮に名指しされていない愛媛県にも配備され、松山駐屯地(松山市)近くの自宅から部隊の到着を見届けた近くの七十代の主婦は「仰々しい兵器を見て良い気持ちはしないけど、ないよりはいいのかな」。終戦後、父から戦争の悲惨さを聞いた経験から「(兵器が)使われないことが一番」と声を絞り出した。

 

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