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【社会】

3K返上?輝く工場男子 足立発の写真集人気、増刷

「あだち工場男子」を手にする小早川さんとしまや出版の「製本男子」たち=東京都足立区で

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 金属やアクリル加工、医薬品、食品パッケージ、畳の製造…。多彩な町工場が集まる東京都足立区で働く、若い男性が被写体の写真集「あだち工場男子」が話題だ。後継者不足に悩むものづくりの現場の魅力を発信しようと4月下旬、地元の印刷会社が発売したところ、これまでに1000部が売れ、増刷する人気ぶりとなっている。 (神谷円香)

 経済産業省の工業統計調査によると、足立区の製造業の事業所数は、東京23区では大田区に次いで2番目に多い。写真集の出版は、同人誌の印刷・製本を主な業務とする「しまや出版」の小早川真樹社長(45)が数年前から企画を温めてきた。

 26社で働く29人を撮った。カメラが趣味だった地元の理学療法士永井公作さん(38)が撮影を担当した。きつい、汚い、危険の「3K」と言われがちな町工場のイメージを崩すように、爽やかな笑顔を織り交ぜ、夢を持って働く表情を撮るように心掛けた。

 永井さんは「いつも通り仕事をしてもらうと自然に撮れた。ポーズを要求すると逆に大変だった。撮り終えた写真をスタッフで見ると、『仕事をしている写真の方が良い』という意見が多かった」と振り返る。

 1000部を1年かけて売る目標は、3カ月余りで達成。今月、1000部を増刷した。インターネットで話題になり、取り扱う書店も増えている。小早川さんは「零細企業が注目されることは少なく、登場する会社の人たちは喜んでくれた。若手が生き生きと働いているのを知り、ものづくりの業界に入ってくれる人が増えたらうれしい」と語る。

 A5判、108ページで1500円(税別)。詳細はウェブサイト「あだち工場男子」で。問い合わせは、しまや出版=電03(5959)4320=へ。

成形機を担当して1年となる『パッケージ製造男子』(しまや出版提供)

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実家の仕事を継ごうと頑張る『金属プレス加工男子』(しまや出版提供)

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ゴムの奥深さを日々感じている『特殊ゴム加工男子』(しまや出版提供)

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