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【社会】

介護施設で3人が相次ぎ死亡 岐阜・高山、県が立ち入り

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 岐阜県高山市桐生町四の介護老人保健施設「それいゆ」で七月末以降、入所中の八十〜九十代の男女三人が死亡し、九十一歳と八十代くらいの女性二人がけがで救急搬送されていたことが、県や県警、関係者への取材で分かった。県は十七日、施設を立ち入り調査した。県警は介護に関わった職員から事情を聴くなど事件、事故の両面で慎重に調べている。

 捜査関係者などによると、七月下旬に入所した女性(87)が今月十二日、嘔吐(おうと)するなど様子がおかしかったため救急搬送すると、肋骨(ろっこつ)が複数折れており、搬送先の病院で十三日に死亡した。死因は、折れた肋骨が肺に刺さるなどし、胸の中に血と空気がたまる「外傷性血気胸」だった。その後、県警は司法解剖した。

 関係者によると、女性は病気で昨年十一月に入所。三カ月ごとに入退所を繰り返し、三度目の入所の今回は二階の四人部屋に入り、数日前まで元気だったという。

 ほかに男性(80)が七月三十一日、のどに食べ物が詰まって食堂で倒れているのが見つかり、救急搬送後に亡くなった。八月六日には女性(93)が自室で頭を強打した状態で倒れ、搬送先の病院で翌朝、死亡。さらに別の女性(91)の肋骨が折れているのが十五日に分かった。十六日には八十代くらいの女性の胸にあざがあるのが見つかり、いずれも入院している。

 施設の事務長は取材に「ここ二、三年で死亡事故はなかった。非常に残念で申し訳ない」と話した。施設を運営する医療法人同仁会(高山市)の理事長は「ここ数日、事故がとても続いており、遺憾だ。医学的には、他人によって危害を加えられた状況ではないと思っている。県の調査や警察の調べに全面協力したい」と話している。

 

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