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【社会】

カンボジア人実習生うつ、労災認定 建設会社で暴言・暴行 立川労基署

 東京都内の建設会社で外国人技能実習生として働いていたカンボジア人の男性(34)がうつ病を発症したのは、日本人社員から暴言や暴行を繰り返し受けたのが原因として、今年六月に立川労働基準監督署が労災認定していたことが分かった。男性が加入する「全統一労働組合」(東京)などが十二日、東京都内で記者会見し、明らかにした。

 労組によると、男性は二〇一四年六月に来日。配管工として働いていたが、現場で日本人社員から日常的に「ばか」と暴言を吐かれ、ヘルメットの上から小突かれるなどの暴行を受けた。

 一五年九月には電気のこぎりで指を切断する大けがを負ったが、会社はすぐには労災申請をせず、「金欲しさにわざと切ったのだろう」と言われたこともあったという。

 男性は耐えかねて昨年三月、寮を出て日本で暮らすきょうだいの元へ避難。病院でうつ病と診断されたが、翌四月には契約が終わったとして会社などから帰国を求められ、労組に加入。団体交渉を続けていた。

 指の切断については三鷹労基署が昨年八月、労災認定。うつ病は立川労基署が今年六月、「ひどい嫌がらせやいじめなどを受けた」として認定した。

 男性は労基署に「私たち実習生は抗議をすれば直ちに強制帰国させられるという不安と恐怖の中にあり、理不尽なことにも耐えなければならなかった」などと申し立てていた。

 会見に同席した男性の支援者は「言葉の問題などさまざまなハードルがあり、技能実習生が実際に申請できるケースは数えるほどしかない」と訴えている。

 

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