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【社会】

小池知事とどう対峙 側近・荒木氏、都民ファ代表就任

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 東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の新代表に就任した都議の荒木千陽(ちはる)氏(35)は十三日、都庁で初の記者会見に臨んだ。今後は、側近として仕えてきた小池氏と共に都政の中枢を担う。ただ、少人数による代表決定には、内部から批判の声も上がった。都議会の役割である知事のチェック機能をどこまで果たせるのか。課題も抱えながらの出発となりそうだ。 (木原育子)

■わずか3人で

 「新人都議だが、女性代表として新しい都議会、都政をつくっていく」。荒木氏は会見で、都議会最大勢力を担う党のトップとしての自負をにじませた。

 一方、同日に開かれた都民ファ都議団の総会。出席者によると、代表選考過程について音喜多駿氏(33)から「もっと多くの人から意見を聞いてほしい」と批判の声が出たという。

 党規約は、代表は選考委員会で選ぶと定める。しかし委員はわずか三人。「都民ファの意思決定の場に関わることは基本的にはない」と述べていた小池氏も含まれていた。選考委は荒木氏を推薦し、役員会などを経て決まった。

 その後、役員以外の都議らが代表の決定を知ったのは一斉メールだった。音喜多氏の発言は、情報公開を重要な政策に掲げる中で、限られた人数で代表を決めるという閉鎖的な手法に不満が表れた格好だ。

 荒木氏は選考過程について「瑕疵(かし)があるとは思っていない」としつつ「代表選も含め規約の改正を検討したい」と述べた。小池知事は報道陣に「異議があって質問が出るのは開かれている証拠」と語った。

■かつての秘書

 荒木氏は、小池氏の衆院議員時代に六年間にわたり秘書として仕え、寝食を共にしてきた。今年七月の都議選で荒木氏が初出馬した際、小池氏は「お嫁に出すような気持ち」と愛情を吐露した。

 都民ファは一月から本格的に活動を始め、やはり小池氏と二十年以上の付き合いという知事特別秘書の野田数(かずさ)氏(44)が代表に就任。七月の都議選前の一カ月間だけ小池氏が担った後、再び野田氏が就いたが、今月十日に辞任した。代表交代は約八カ月間で三回目だが、小池氏を除けば側近が代表の座を占め続けている。

 会見では、都議として知事の小池氏と対峙(たいじ)できるのかを問う声が出た。荒木氏は「私は(小池氏に)ものが言える秘書だった。代表としてものを申していく。近ければ意見が言えないということはない」と強調したが、都民ファのある都議は「改めるべきは改めないと」と側近偏重の代表人事に苦言を呈す。

■取材制限は‥

 都議選直後、当時代表だった野田氏は、初当選した都議らの失言を警戒し「議員への取材には原則、党本部の許可が必要」と、取材を制限するような発言をしていた。これについて荒木氏は「取材は個々で自由に応じている」と釈明する一方、取材を受ける仕組みについては「党内でも検討していきたい」と述べるにとどめた。

 

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