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【社会】

神輿にGPS スマホで見つけやすく 三社祭が先駆け

石岡のおまつりで導入される、GPSを使った位置情報のイメージ図=石岡市提供

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 お目当ての神輿(みこし)や山車の居場所が一目瞭然に−。多くの見物客でにぎわう全国各地の祭りで、主役となる出し物に衛星利用測位システム(GPS)の発信機を付ける動きが広がっている。見物客が簡単に見つけられるようにする狙いで、ここ数年、各地の祭りでIT化が進んでいる。 (越田普之)

 関東三大祭りの一つとされ、毎年四十万人超が訪れる茨城県石岡市の「石岡のおまつり」。今年は九月十六日から三日間の予定で、華やかな山車十二台と巨大な獅子舞の「幌獅子(ほろじし)」三十二台が、半径二キロ圏内を練り歩く。

 市によると、見物客から「見たい出し物がどこを移動しているのか、把握しづらい」との声が寄せられていた。昨年、市内の街頭三カ所にモニター画面を設置し、位置情報を流す試みを行ったが、「より多くの人が簡単に見られれば…」と検討を重ねてきた。

 今年初めて導入するのは、GPSを利用した位置情報をスマートフォンで確認できる仕組み。スマホの画面で、市内の地図上に山車や幌獅子の場所を示すアイコンが表示され、情報が十秒ごとに更新される。アイコンにタッチすると、その山車や幌獅子の詳細を見られる。

 トイレや休憩所の場所を確認できるほか、目的地までのナビゲーション機能も備える。

 祭りのポスターに掲載されているQRコードをスマホで読み込むか、市のホームページにアクセスすれば利用できる。市の担当者は「簡単に利用できるので、見物に役立ててほしい」と話している。

勇壮な幌獅子が練り歩く石岡のおまつり=2009年、茨城県石岡市で(同市提供)

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 こうしたGPSの活用は、祭りを楽しむ仕掛けとして全国に広がる。関東では「佐原の大祭」(千葉県香取市)、「久喜提灯(ちょうちん)祭り」(埼玉県久喜市)などで利用。勇壮なだんじりが駆け巡る「岸和田だんじり祭」(大阪府岸和田市)でも昨年から取り入れている。

 関東で先駆的に導入したのが、毎年五月にある三社祭(東京・浅草)。十年ほど前から、メインの神輿全三基で活用している。毎年百五十万人も訪れることから、見物客が神輿を探すのに苦労していた。神輿は宮出しから宮入りまでタイムスケジュールが決まっているが、実際はその通りに進まないことが多かった。

 現在は、ホームページでそれぞれの位置を案内するほか、浅草観光用のアプリからも確認ができる。三社祭の主催団体の担当者は「今年は特に好評で、アクセスが集中して一時的に利用がしにくくなるほどだった」と話している。

 

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