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【社会】

都民ファ、人事で不協和音 中枢職に小池氏側近 メールで事後連絡

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 東京都の小池百合子知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」の人事を巡る運営に、内部から不満の声が上がり始めた。小池氏側近の党中枢職への登用を一部の幹部だけで決め、事後にメールなどで知らせる手法が繰り返されており、「これで開かれた議会なのか」と異論が出ている。

 「開かれた議会を目指す都民ファとしては、会派内民主主義を尊重し、まず自ら開かれた党運営のもと、情報共有できなかったのか」。二十日、都民ファの上田令子都議が自身のブログで批判したのは、同日就任した小島敏郎氏を政務調査会事務総長とする人事だ。

 上田氏によると、所属都議には一斉メールで事後に連絡があっただけ。その決定プロセスを問題視した。

 小島氏は小池氏が環境相時代に環境省幹部を務め、昨年八月、都顧問として招かれた。市場問題プロジェクトチームの座長を務め、知事がまとめた「豊洲市場への移転と築地市場の跡地再開発」の基本方針にも関わったとされる。今月十九日に突然顧問を辞職し、都民ファのブレーンに転身した。

 小池知事は、小島氏の事務総長就任を「都民ファからお願いしたと聞いている」と説明したが、ある都関係者は「急に衆院解散総選挙になり、知事は新人が多い都民ファの面倒を見る余裕がなくなった。開会中の都議会定例会で質問内容が矛盾するような失敗のないよう、小島氏を政調会に入れた」と明かした。

 小池氏側近の小島氏が都民ファに入ったことで「知事を持ち上げる質問ばかりになるだろう」(幹部の一人)と冷ややかな見方も広がる。

 都民ファでは今月十一日、代表が知事の政務担当特別秘書の野田数(かずさ)氏から、小池氏の衆院議員時代の秘書だった荒木千陽(ちはる)都議に交代したばかり。その人事も特別顧問を務める小池氏ら幹部三人で決め、事後にメールなどで知らされた都議から選考過程に異論が出ていた。

 荒木氏は代表就任時に、代表選考方法の変更を検討する考えを示していたが、増子博樹幹事長は二十日、今回の政調会事務総長人事について「政調会スタッフは、政調会長が連れてくるのが仕事なので、別に協議する内容ではない」と説明した。

 

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