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【社会】

「いじめと判断 極めて困難」 都立高生自殺 都教委が報告書

 二〇一五年に自殺した東京都立小山台高校一年の男子生徒=当時(16)=へのいじめの有無について、都教育委員会は二十六日、「いじめがあったと判断することは極めて困難」とする調査結果を公表した。調査は約一年八カ月間に及んだが、自殺の原因も「遺書はなく、解明は困難」とした。

 報告書は、いじめ防止対策推進法に基づき、学識経験者らでつくる調査部会がまとめた。無料通話アプリ「LINE(ライン)」や短文投稿サイト「ツイッター」への書き込みや、生徒が級友から体形をからかわれたと母親に相談していたことなど、いじめを疑わせる五つの行為について検討した。

 LINEには、生徒が複数の級友に対し、感謝の書き込みをしていたなどとして、心身の苦痛を感じていたと認めるのは困難とし、級友らへの聞き取りなどでも「いじめは認定できない」とした。自殺の原因についても「解明は困難であり、調査部会の能力や権限を越えている」とした。

 報告書を受け、遺族側は「調査が不十分」として、小池百合子知事宛てに再調査を求める意見書を提出。都は、報告書の内容を精査した上で、再調査するかどうかを決める。都教委は「今後とも各学校におけるいじめ防止と自殺予防の徹底に向け、全力を尽くす」とコメントした。

 生徒は二〇一五年九月二十七日、JR中央線の大月駅(山梨県)のホームから飛び込み、特急電車にはねられて死亡した。都教委は校内アンケートなどから、いじめの可能性を調べる必要があると判断。都教委のいじめ対策委員会が一六年一月、初めて調査部会を設置し、調査を進めていた。委員計八人のうち四人は生徒の遺族が推薦した。

 

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