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【社会】

「社内いじめで新入社員自殺」 三菱電機を両親提訴

 三菱電機(東京)の新入社員の男性=当時(25)=が昨年自殺したのは、職場の上司や先輩から受けたいじめや嫌がらせが原因として、男性の両親が二十七日、会社に約一億一千八百万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。遺書にはいじめがあったとの主張とともに「私は自殺をします。私は三菱につぶされました」と記されていた。

 東北地方に住む男性の母親(48)と代理人弁護士が同日、東京都内で記者会見し、母親は「入社してわずかの期間でなぜ息子は命を落とすまで追い詰められたのか理由が知りたい。会社は正面から向き合ってほしい」と訴えた。三菱電機は「訴状を確認の上、真摯(しんし)に対応する」とコメントした。

 訴状や弁護士によると、男性は大学院の博士前期課程を経て昨年四月に入社。研修後の同六月、同社の通信機製作所(兵庫県尼崎市)に配属されたが、同十一月中旬、兵庫県三田市内で自ら命を絶った。

 男性が配属された部署では高いプログラミング技術が求められたが、上司や先輩に質問しても教えてもらえず、非難されたりばかにされたりしたとしている。両親は近く労災申請もする方針。

 両親は男性の自殺の原因究明や謝罪を求めたが、同社は「人格否定やいじめのような発言をした事実はなかった」などと回答した。

 三菱電機を巡っては、厚生労働省神奈川労働局が今年一月、神奈川県鎌倉市の研究所に配属された新入社員に違法残業をさせたとして、労働基準法違反容疑で法人としての同社と上司を書類送検、横浜地検が不起訴処分にした。この社員はうつ病を発症して昨年十一月に労災認定を受けた。

 

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