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【社会】

枝野新党「理念譲れぬ」 「立憲民主党」結党

「立憲民主党」結党の記者会見をする民進党の枝野幸男代表代行=2日、東京都内のホテルで

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 「立憲主義、民主主義を守る。理念、政策は譲れない」−。民進党の枝野幸男代表代行は二日、東京都内で開いた「立憲民主党」の結党会見で、小池百合子都知事が率いる「希望の党」とのスタンスの違いを強調した。首都圏では態度を保留していた閣僚経験者らが次々と参加を表明。ただ民進党の分裂が決定的となり、有権者からは期待と冷ややかな反応が入り交じった。

 百人以上の報道陣が詰め掛けた東京都内のホテル。枝野代表代行はやや高揚した声で「『希望の党』の理念や政策は私たちと異なる」「安倍晋三首相の掲げる九条改憲は許されない」と語った。

 「民主、民進党で積み上げてきた理念、政策を自信を持って訴えていく」とも強調。希望の党との合流に進み、たもとを分かつことになる前原誠司代表らに対し本流意識をのぞかせた。

 質疑では、リベラル系前職の「排除」を進める希望の党の小池代表についての質問が続いた。枝野代表代行は明確な批判は避けながらも「こういった結果になったことは大変残念」「残念なプロセス」と繰り返し、悔しさをにじませた。

 党代表選後、わずか一カ月での分裂については「この状況を喜んでいたらおかしい」。一瞬天井を仰ぎつつ「新たな出発をすることは大きな可能性があり、ピンチはチャンスと受け止めている」と話した。

 これを受けて、前職らは相次いで態度を明らかにした。菅直人元首相(東京18区)は東京都武蔵野市内で街頭演説し「リベラルの旗をしっかり掲げて戦う」と立憲民主党への参加を宣言。元厚生労働相の長妻昭選対委員長(同7区)や海江田万里元民主党代表(同1区)も取材に応じ「小池氏には賛同できない」などと合流を表明した。

 新人や元職も参加の意向を示した。新人の松尾明弘さん(同2区)や北條(きたじょう)智彦さん(同13区)らは「中道とリベラルを包み込む政党が必要だ」。元職の生方(うぶかた)幸夫さん(千葉6区)は取材に「全員が希望の公認を得るなど、できないことが分かっていて話をしたのでは」と前原代表への恨み節も漏れた。

 一方、野田佳彦前首相(千葉4区)はこの日、報道陣に「僕はリベラルというくくりではない。穏健な保守」と無所属で臨む立場を説明し、江田憲司前代表代行(神奈川8区)も記者会見で「しがらみない立場から選挙戦を戦う」と新党には合流しないと明言。立憲民主党の広がりには不透明さも漂っている。 (荘加卓嗣、鈴木貴彦、中山岳、福田真悟)

◆有権者は… 

 「立憲民主党」の結党について、東京都内で有権者に聞いたところ、評価は分かれた。北区の無職湯本勲さん(73)は「野党として、堂々と政策論争するのはいいことだと思う。人気の党にすり寄るよりはいい」と評価。武蔵野市の会社員河田誠さん(44)は「期待したい部分もあるが規模が民進より小さくなるし、野党は足並みがそろっていない。得するのは自民党ではないか」と指摘した。

 新宿区の会社員東良子さん(70)も「希望の党が今後どうなるか分からない。枝野さんが新党を立ち上げるのは分かる」としつつ「多勢に無勢で、安倍さんを倒すのは難しいのでは」と話した。板橋区の会社員高野雅俊さん(30)は「(考え方が)正反対の『希望』に行くと言っていたのに、今度は入れなかったから新党をつくるようで、打算的にしか見えない」と突き放した。 (山田祐一郎、飯田克志、中村真暁)

 

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