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【社会】

星空観察、お気軽に 双眼鏡→肉眼 専門性求めず

星空観察の様子=環境省提供

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 市民に参加を呼び掛ける環境省の「星空観察」をもっと身近に楽しんでもらおうと、同省が観察手法の見直しに取り組んでいる。双眼鏡による観察報告をやめ、肉眼とデジタルカメラによるシンプルな方式にして、誰でも気軽に参加できるようにする。星空の見えやすさを「SS」「S」「A」など分かりやすくランク分けすることも検討する。十月四日は「中秋の名月」。ときには夜空を仰いで満天の星を眺めてみては?

 環境省の「全国星空継続観察」事業は一九八八年度にスタート。夏と冬の年二回、一般の参加者を募り、全国の星空を観察した結果を報告してもらい、見えやすさをランキング形式で発表してきた。星空に関心を持ってもらい、大気汚染や夜間照明による「光害」の防止につなげるのが狙いで、延べ約一万六千団体が参加した。

 ただ、参加には一定以上の望遠倍率を持つ双眼鏡が必要。星の等級を分析するなどの専門性も求められたため裾野が広がらず、政府の事業仕分けの対象になり二〇一二年度で休止となった。

 しかし最近、きれいな星空を観光資源にする自治体や、自然環境を生かした地域おこしの例が増加。これまで天体観測に関心がなかった人や子どもたちにも「改めて星空観察の楽しさを知ってほしい」(環境省)と、本年度から手法の見直しに着手した。

 まず観察の必須項目から双眼鏡の使用を外し、肉眼とカメラだけに改める。カメラは一定の条件下で撮影し、夜空の暗さや星の明るさを確認するのに使う。観察記録を環境省に報告する手続きも簡素化する方向だ。

 星空の見えやすさの評価についても、数値化して上位ランキングの地点を公表していた従来のやり方を見直す。例えば、特に星が見やすい地点を「SS」、それに準じる地点を「S」「A」など分かりやすい呼び方で示すことを検討している。

 環境省は、有識者の意見も聞いて十月下旬に見直しの方向性をまとめ、来春にも導入したい考えだ。

◆葛西、高尾山など○ 都内おすすめスポット

 東京都内で星空観察会などを開くNPO法人「小さな天文学者の会関東支部」によると、都内で星空観察が楽しめるポイントとしては、奥多摩湖ダムサイトパーキング(奥多摩町)▽高尾山山頂(八王子市)やその周辺▽葛西臨海公園(江戸川区)▽武蔵野の森公園(府中市、調布市、三鷹市)などがある。星を見るには時刻が重要といい、今の季節は秋の星座が真上に来る午後9時〜10時ごろが最適。同支部の池本勝年さん(51)は「秋の星座は暗めなので、月が出ていない夜を狙ってみて」と話す。

 都心はどうしても明るく星空観察に不向きだが、国立天文台(三鷹市)の担当者は「どうしても明るい場合は、上を向いて、両手で目の横をついたてのように覆えば、まだ見えるはず」とアドバイスする。

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