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【社会】

日本橋でビル火災 12人救助、4人を搬送

火災のあったビルから救助した人を搬送する救急隊員=4日正午、東京都中央区日本橋室町で

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 四日午前十一時ごろ、東京都中央区日本橋室町一の七階建てビルから出火していると一一九番があった。東京消防庁によると、二階約二十平方メートルが燃え、二〜七階と屋上に複数の人が取り残された。

 消防隊がはしご車などを使って少なくとも十二人を救助。六階の七十代の男女、七階の二十代男性、二階の男性の計四人が煙を吸ったり腰を打ったりして病院に搬送された。いずれも命に別条はないという。

 現場は、東京メトロ銀座線三越前駅に近く、飲食店や事務所が入った雑居ビル。周辺は日本橋三越本店、コレド室町などの商業施設や金融機関が立ち並ぶ一角で、一時騒然とした。

◆障害者ら必死に避難

 火元は雑居ビルの二階で、四階には障害者の就労支援をする事業所があり、出火当時は知的障害や発達障害のある二十〜三十代の九人と職員六人がいた。

 男性職員(62)によると、火災報知機が鳴り、階下に様子を見に行くと煙が上がっていた。すぐに利用者八人をエレベーターで避難させたが、次に上がってきたエレベーターには真っ黒な煙が充満し、使えないと判断。一カ所ある階段にも煙が立ち込めていたため、足の不自由な利用者一人と職員四人が、窓や扉を閉めた部屋で救助を待った。

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 残された人たちは約一時間後、消防隊の誘導で階段で避難。利用者は隊員が抱えるようにして救出した。男性職員は「動揺したり泣いたりしている利用者もいたが、多くは落ち着いていた。無事で良かった」とほっとした表情を浮かべた。

 現場の向かいで理髪店を営む室町一丁目町会長の清水勇さん(72)は「五十年いるが、こんな火事は初めて。ビニールが燃えるようなにおいに気づいて外を見ると、真っ黒な煙がもくもくと上っていた」と話した。 (加藤健太、井上圭子)

 

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