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【社会】

平昌五輪目指すボブスレー 下町技術の粋、結実

平昌五輪に向けたジャマイカチーム用のボブスレーの周りで笑顔を見せる下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会の細貝淳一ゼネラルマネージャー(右から2人目)らスタッフ=5日、東京都大田区の羽田空港で(川上智世撮影)

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 東京都大田区に広がる町工場の技術を結集した競技用そり「下町ボブスレー」を手掛けるネットワークプロジェクト推進委員会(下町PJ)は五日、来年二月の韓国・平昌(ピョンチャン)五輪出場に挑むジャマイカ代表チームに提供する新型ボブスレーを羽田空港で披露した。プロジェクト立ち上げから約七年。延べ百を超える中小企業が参加したものづくりへの挑戦が、もうすぐ結実しそうだ。 (梅村武史)

 下町PJは「世界に町工場の技術をアピールしよう」と、大田区の町工場の有志が集まって二〇一一年に始動した。二度の日本代表チーム不採用という挫折を経て一六年からジャマイカ代表チームに採用された。

 一二年製の1号機から最新型の10号機まで計十機を製造。平昌五輪には10号機と9号機の改良型など計四機を、ジャマイカ代表の男子二チーム、女子一チームに供給する。

 この日、お披露目されたのは、四機のうちの9号機。プロジェクトの責任者で、アルミ材料販売加工の「マテリアル」社長、細貝淳一さん(51)は「最高の仕上がりでフェラーリ製、BMW製にも十分対抗できる自信作。金メダルを狙いたい」と語った。

 平昌仕様のボブスレーは、速度アップのため極限まで軽量化を追求。後部車軸を強化して車体のぶれを抑えるなど、さまざまな改良が施されているという。

 四機のうち三機は公式戦で使用するためカナダに発送済み。9号機は税関手続きを経て、近日中に練習場がある平昌に向け出発する。

 ジャマイカチームの五輪出場は、北米大陸を転戦する公式戦北米カップ(十月三十一日開幕)の結果次第。順位による蓄積ポイントで判定され、来年一月中旬ごろに決定する見込み。ワールドカップ総合三位になった経験がある女子チームのエース、ジャズミン・フェンレイター選手(32)は「下町PJのクラフトマンシップ(職人芸)は最高。自分のため、ジャマイカのためだけでなく下町PJのみんなのために戦います」とメッセージを寄せた。

<ボブスレー・ジャマイカ代表> 1988年のカルガリー五輪冬季大会に初出場。常夏の中米カリブ海の島国からのチームの奮闘ぶりが話題となり、映画「クール・ランニング」(94年公開)のモデルに。2002年のソルトレークシティー五輪に出場後、しばらく五輪から遠ざかったが14年のソチ五輪に出場した。

 

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