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【社会】

誤認逮捕で9日勾留 愛知県警、写真照会を過信

 愛知県警豊川署は六日、特殊詐欺事件の捜査の過程で、東京都福生市の建設業の男性(31)を誤認逮捕したと発表した。男性は九日間勾留された後、釈放された。

 同署はアリバイの確認など裏付け捜査が不十分だったとしており、今月三日に男性に謝罪した。

 豊川署は昨年十月、同県豊川市の女性から百二十万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で現金受け取り役の少年(18)を逮捕。男性は、現場で見張りをし、少年から現金を回収した疑いがあるとして、今年五月三十一日、同容疑で逮捕された。

 豊川署によると、少年とは別の共犯者が取り調べの中で男性の名前を口にしたことや、現場付近の防犯カメラに男性に似た人物が写っていたことから、容疑者として浮上した。

 同署は、男性を含む十数人分の顔写真を目撃者と少年に見せる「面割り」と呼ばれる捜査を実施。見張り役の男がいるかどうかを尋ねた結果、二人が男性の写真を選んだことなどから逮捕した。男性は一貫して容疑を否認、六月八日に釈放された。

 その後の捜査で、女性が被害に遭った際、男性が東京都内で働いていたことが判明、事件とは関係がないと判断した。

 名古屋地検豊橋支部は九月十三日、嫌疑なしで不起訴処分とした。

 豊川署の浮海(うかい)浩明署長は「面割り捜査の結果を過信した。逮捕してしまった男性には大変申し訳ない。署員に対する指導を徹底し、再発防止に努める」としている。

 

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