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【社会】

神鋼アルミ、ロケットにも 改ざん問題 自動車各社で使用

 神戸製鋼所がアルミ製品の強度などの性能データを改ざんしていた問題で、トヨタ自動車に続き、日産自動車、SUBARU(スバル)、マツダ、三菱自動車、ホンダが十日までに神戸製鋼製アルミを自動車に使っていたことを相次いで明らかにした。鹿児島県の種子島宇宙センターから十日に打ち上げられた国産主力のH2Aロケットに使われていたことも新たに判明した。

 改ざん問題は自動車メーカーから新幹線、航空宇宙分野まで広がりを見せている。国土交通省は十日、自動車各社に製品の使用状況を早急に確認するように指示したと明らかにした。自動車で安全性に関わる重要部品で強度不足などが確認されれば、大規模なリコール(無料の回収・修理)に発展する可能性がある。

 ロケットを製造した三菱重工業によると、ロケットの一部にアルミ製品が使われていた。技術的には問題がないことを確認したという。詳細は明らかにしていないが、他のロケットにも使用されていないか調査する。

 経済産業省の担当者は「見過ごせない話」と述べ、詳細な事実関係の調査を求める姿勢だ。

 自動車メーカーでは、スバルが航空機にも使用していた。ホンダは自動車のドアやボンネットに使っていた。JR東日本が東北新幹線の新幹線一編成に使用していたことも分かった。強度に問題はないという。

 神戸製鋼は、顧客との間で約束した性能を満たさないアルミや銅製品について、検査証明書のデータを書き換えて合格品のように装っていた。供給先はトヨタやJR東海など約二百社に及ぶ。

 日産は二〇一六年度の国内販売台数が約五十六万台。車のボンネットなどに問題のアルミを使っていた。同社は「歩行者を保護する性能に関わる恐れがあるため、影響を至急確認する」とのコメントを出した。

 スバルは一六年度に国内で約十六万台を販売。航空機では自衛隊向けの練習機や、米ボーイングの中型機「787」の中央翼などを生産している。マツダの一六年度の国内販売台数は約二十万台だった。

 トヨタも問題のアルミを一部車種に使っていたと八日に明らかにした。

 

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