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【社会】

<10代が選ぶ衆院選>熱意、直接聞きたい 初の総選挙 演説会場巡る

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 今回の衆院選(二十二日投開票)は十八歳選挙権の導入後、初の衆院選となる。本紙では、首都圏で暮らす十代の高校生、大学生五人が十二日間の選挙戦で何を感じ、どう判断するかを紹介していく。まずは十日の公示日、東京都内であった主要五政党の党首や幹部の街頭演説会場を歩いてもらった。 (柏崎智子、原尚子)

 ■具体策どこに

 五人は、中央大一年の富沢遥子(ようこ)さん(18)、堀暁生(こうき)さん(19)、風間紫緒(しお)さん(18)、専修大一年の林野乃子(ののこ)さん(19)、中央大学杉並高校三年の釘本(くぎもと)勇気さん(18)。富沢さんと堀さんには五党全部を、他の三人は授業の合間に行ける会場へ足を運んでもらった。

 午前十時、共産党の志位和夫委員長が第一声会場とした新宿駅西口からスタート。人の多さに「熱気を感じる」と風間さん。戦争反対、長時間働かなくても暮らせるように−との訴えに、「そうなればいい。でも、どう実現するの?」と疑問が残った。

 続いて北区の赤羽駅東口。「自民と連携して政策を推進してきた」。ここが地盤の公明党の太田昭宏前代表が実績を強調、集まった支持者らとがっちり握手した。「すごい団結力」と感心した富沢さんが気になったのは、太田氏の表情。「笑顔になればいいのに」

 ■若者への目配りは

 午後二時、江戸川区の小岩駅前で、自民党の菅義偉(すがよしひで)官房長官は安倍政権下で経済が伸びたと訴えた。富沢さんはスマートフォンで撮影。堀さんは「説得力ある」と評価したが、「年齢の高い人向けの政策が中心」と感じた。

 二人は四カ所めの池袋駅西口へ。疲れてきたころ、立憲民主党の枝野幸男代表が演説を始めた。「奨学金という名のローンを組まないと進学できない。これでいいのか」。真っ先に若者の苦境が取り上げられ、堀さんは「心に響いた。印象が変わった」。二人とも枝野氏と握手した。

 ただ、港区の麻布十番駅前で枝野氏の演説を聞いた林さんは「具体策が出ず、本気か、安倍政権打倒のための口実か判断つかない」と話す。自身も奨学金を借りる予定で「卒業と同時に多額の借金を抱えるのは怖い。政治も本気で考えて」。

 ■生の声、もっと

 最後に向かった世田谷区の二子玉川駅前。午後六時半ごろ、希望の党の小池百合子代表が登場すると、女子高生の集団が「本物だ」とスマホを向けた。

 小池代表は「日本になかなか売っていないもの、それが希望」などとアピール。授業後に駆け付けた釘本さんは「女性でビジュアル的に映えるし、受動喫煙対策は前向きな話。だけど、北朝鮮問題など差し迫った課題は何も語らず、今すぐ期待できるのか分からなかった」と戸惑った。

 公示日を終え、「党首らの熱意に触れられた」と五人。情報は主にインターネットやツイッターで得るという釘本さんは「誰かのバイアスがかからず直接聞けることに価値がある」。富沢さんも「大学の近くでも演説してほしい。心が動く学生、多いと思う」と語った。

 

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