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【社会】

ミゾフラスコモ 希少種の藻 都内初確認

東京都内で初めて確認されたミゾフラスコモ=東村山市で(東京都提供)

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 環境省のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)I類に分類されている希少な淡水藻の一種「ミゾフラスコモ」が、東京都立狭山公園の宅部(やけべ)池(東村山市、約六十アール)で生育していることが分かった。都内で生育が確認されたのは初めて。

 都西部公園緑地事務所などによると、水質浄化や外来種駆除のため昨年一月、池の水を抜く「かいぼり」を実施。わき水をためた半年後、岸近くの浅瀬に藻が茂っているのを管理団体「西武・狭山丘陵パートナーズ」スタッフの久保田潤一さん(39)が見つけた。日本国際湿地保全連合の加藤将(しょう)研究員に鑑定を依頼し、今年八月に確認された。

 ミゾフラスコモは溝(水路)で生育するのが名前の由来。一九五〇年代の文献でも生育場所は全国十一カ所に限られていた。数十種類あるフラスコモの仲間は、緑色の細い茎の節々から枝が伸びる形をしており、外観だけで判別するのは難しいという。

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 宅部池は農業用ため池として江戸時代につくられたとされ、久保田さんは「かつて生育していたミゾフラスコモは環境の変化でいったん消え、泥の中に埋まっていた胞子がかいぼりによって発芽し、復活したのではないか。今後も貴重な環境を保全していきたい」と話した。

 池の生育場所は立ち入り禁止。近く狭山公園パークセンター(管理所)で水槽を展示する。問い合わせは同センター=電042(393)0154=へ。 (服部展和)

 

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