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【社会】

大震災 留学生も知って 米仏など9カ国9人 復興支援に協力

出店の看板を手に「留学生に東日本大震災を知ってほしい」と話す中野かりんさん=10日、東京都練馬区で

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 東京や神奈川に留学している9カ国の高校生らが15日、東京都練馬区の「練馬まつり」で、宮城県気仙沼産ホタテの炭火焼きを販売する。留学生に参加を呼び掛けたのは、区内の東京学芸大付属国際中等教育学校6年、中野かりんさん(18)=横浜市。留学生に東日本大震災のことを知ってもらい、一緒に復興支援に取り組むのが狙いだ。 (上田融)

 中野さんは二〇一五年春、被災地を訪れ、津波の恐ろしさを目の当たりにした。同年夏から一六年夏まで米西海岸オレゴン州の高校に留学。授業で東日本大震災について発表すると、クラスメートから大きな反響があり、伝えることの大切さを知ったという。

 帰国後、日本にいる留学生にも震災を知ってもらい、被災地を支援する方法を検討。中学時代に社会科を習った古家正暢(まさのぶ)教諭(59)の助言を受け、留学生と一緒に海産物販売を実施することを決めた。

 参加する留学生は、フランス、米国、インドネシア、デンマーク、ブラジル、パナマなどの九人。留学を支援する公益財団法人AFS日本協会の支部で募集し、中野さんが出店の狙いなどを説明すると、「あなたの活動に協力したい」との声が寄せられた。

 店名は「留学生企業『おだづもっこ』」。宮城県の方言で「お調子者」の意味。ホタテは東北の海産物を買い付けている横浜市のボランティア「愛と勇気とさんま実行委員会」から仕入れ、一個四百円で売る。

 利益は被災地の教育支援を行う杉並区のNPO法人「カタリバ」に寄付する計画だ。

 中野さんは「震災の記憶の風化が心配。留学生が母国に持ち帰り、友人や家族に恐ろしさや復興の大切さを広めてくれればうれしい」と話す。

 店は練馬区内の遊園地、としまえんの「区民ひろば」に構え、営業は午前十時〜午後四時。練馬まつりの問い合わせは事務局=電03(6721)0061=へ。

 

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