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【社会】

ラガール 盛り上がーれ 19年ラグビーW杯に向け女性ファン開拓へ

ラグビーW杯日本大会の会場となる静岡スタジアムを訪れた女性ファンら。手前は五郎丸歩選手の像=静岡県袋井市で

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 開催まで二年を切った二〇一九年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に向け、開催自治体がファンの拡大に本腰を入れている。ターゲットは女性。相撲人気を支える「スー女(じょ)」、プロ野球広島の活躍を後押しする「カープ女子」のように、ラグビーで「ラガール」を増やそうと懸命だ。ルール解説付きの観戦ツアーや、選手と触れ合いの機会をつくるといった取り組みに乗り出した。 (平井良信)

 「痛そうだけど、すごい迫力」。屈強な選手たちの激しいタックルの応酬に、驚きの声が上がった。

 九月下旬、W杯の試合会場の一つ、静岡スタジアム(静岡県袋井市)であったラグビーの国内リーグ「トップリーグ」の試合。県が募った県内の女性三十三人が、初めて観戦した。

 案内役はトヨタ自動車で活躍した元日本代表遠藤幸佑(こうすけ)さん(36)。ノックオン(ボールを前に落とす)やスローフォワード(ボールを前に投げる)といった反則をはじめ、基本的なルールを分かりやすく解説した。

 同県磐田市の会社員松下輝実さん(37)は「ルールが分からないので敬遠していたけど、分かると面白い。また見に来たい」と興奮気味に話した。観戦ツアーを企画した県ラグビーW杯2019推進課の高倉健二課長は「女性は口コミなどでの発信力が高く、リピートに期待したい。W杯では会場を満員にしたい」と意気込む。

 豊田スタジアムが試合会場となる愛知県豊田市は、女性による応援組織「リッツガール」を今年春、発足させた。トップリーグのトヨタ自動車ヴェルブリッツの試合の観戦会やガイド冊子の作成を企画。担当者は「トップリーグでは試合後に選手と間近に触れ合えるのも魅力の一つ。力強い筋肉を見てほしい」と語る。

 別の開催地、福岡県でも今月、トップリーグの試合に合わせ「ラガールデー」を設け、女性向けラグビー体験教室などを開いた。

 強豪南アフリカ代表から歴史的勝利を挙げるなど、日本代表が健闘した一五年イングランド大会後は、五郎丸歩選手(ヤマハ発動機)の人気などで、トップリーグの観戦者の女性比率は四割に増えた。以前は三割だったという。それでも日本ラグビー協会の担当者は「サッカーや野球に比べればまだ少ない」と話す。

 W杯日本大会では、東京スタジアム(東京都調布市)や横浜国際総合競技場(横浜市)、熊谷ラグビー場(埼玉県熊谷市)など計十二会場で二百万人の観客動員を目標とする。一試合当たり約四万人で、人気が見込まれる日本戦以外での観客確保が課題になりそうだ。十一月二日に試合日程と会場が発表され、チケット発売が来年始まる。

 豊田市の担当者は「まずはラグビーの魅力を知ってもらうことが大切」と話している。

<ラグビーワールドカップ日本大会> アジアで初めてのW杯として2019年9月20日〜11月2日に開催。20チームが参加し、全国12都市で全48試合を行う。世界ランキング11位の日本は、1次リーグでアイルランド(同4位)、スコットランド(同6位)、欧州予選勝者、欧州・オセアニア・プレーオフ勝者と同じA組に入った。

 

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